ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

こんな支援サービスを受けてきた・第2回「ワークトレーニング社」

こんにちは。Hola amigos!!

早速だが、前回の「ジョブコーチ支援」について加筆した。

きっかけはこちらの記事を拝見して。

lite-ra.com

以前、私は姉妹ブログにおいて「引退したプロスポーツ選手にこそジョブコーチ支援が必要」と綴ったことがある。

sgtyamabuunyan.hatenablog.com

前掲の記事を読んでみて、「ああ、ジョブコーチが必要なのはアスリート(プロスポーツ選手)だけではないんだなあ、プロ棋士など、とにかく夢破れて途方に暮れている人全般*1に必要なのではないか」と思い、加筆したのだ。

さて、今回は、過去のシリーズ連載などではあまり綴らなかった「ワークトレーニング社」について綴る。

こんな支援サービスを受けてきた・第2回「ワークトレーニング社」

「ワークトレーニング社」とは、各地の障害者職業センターが併設している訓練施設である。

長年HIKIKOMORI状態にあり「規則正しい生活ができない状態」にある方の生活リズム形成や、就職が決まった当事者が正式に入社するまでの間、仕事の雰囲気を身につけるために利用されるのが主流。

内容は単調作業の繰り返し

私が最寄りの障碍者職業センターの併設ワークトレーニング社に「入社」したのは2006年ごろ、ショッピングモールを退社した時だった。

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

障害者職業センターの担当カウンセラーが、「仕事を辞めてまたHIKIKOMORIのような状況に陥ってしまったら困るから…」と勧めて下さったのだ。

給料はもらえない。訓練施設だから当たり前か。

作業内容はというと午前は倉庫などでの商品区分を想定した作業。水や砂を詰めたペットボトルを指導スタッフが指定したとおりに取り出し、箱にまとめて指導スタッフの下に持ってくる。ペットボトルとはいえ水や砂を詰めていることもあってかなり重たかった。
午後はベルトコンベアで流れてくるボールペンの部品を組み立て、ボールペンを作る作業。「バイトヘルなんちゃら」というゲームでもおなじみの作業。
しかし、ベルトコンベアの流れる速さは想定以上の速さ。
発達障害持ちの私にはとてもきついものがあった。

毎日がこの調子。単純作業の繰り返し。
まるで「シジフォスの神話」だ。
しかし、世の仕事というのはそういうものではないだろうか。
私はそう言い聞かせて作業を成し遂げた。

あと、規定期間の終盤には、ワークトレーニング社修了者が現在働いている職場の見学もあったっけ。
私が見学したのはある運送会社の集配センターと、クリーニング工場だった。

この経験は今の仕事にも生きている

「不条理だな」と思いつつも、このワークトレーニング社でやってきた経験は、現在の仕事にも生きていると私は思う。

現在の仕事もほとんど単純作業だ。
商品サンプルの検査、事務所周辺の掃除、時には書類の整理…
それでも私はこれらの仕事を3年以上続けている。

ただ、当時、ワークトレーニング社修了後に私は消化器系の病気に罹り、長期療養する羽目になり、職場復帰は遠くなってしまったのだが…

それではまた次回に続きます。

*1:HIKIKOMORI当事者もここに入るのだろう。

新シリーズ連載「こんな支援サービスを受けてきた」第1回「ジョブコーチ支援」(追記あり)

こんばんは。Buenas noches!!

先日放送されたETV特集「ひとのま」はとてもよかった。
つくづくETV特集NHKの良心だと思った次第。

さて、今回は新しいシリーズ連載「こんな支援サービスを受けてきた」を開始する。
第1回は「ジョブコーチ支援」。

こんな支援サービスを受けてきた・第1回 ジョブコーチ支援

「ジョブコーチ」とは

ジョブコーチというのは、主に発達障害精神障害当事者向けに、職場での業務を見守り、時には支援し、そして職場の担当者との折衝もする「代理人」である。

主催団体は主に「障害者職業センター」。
最近はNPO法人や民間企業のサービスも増えてきた。

こちらの記事も参考に。

www.web-sana.com

ジョブコーチがいるのといないのとでは大違い

私は10年以上、就職しては短期離職を繰り返してきた。
職場では常に孤独・孤立感を抱いてきた。

2004年ごろ、ショッピングモールのオープニングスタッフに障がい者枠で入社し、その際に「ジョブコーチ支援」を受けたのだが、コーチがいるととても安心した。
「話せる相手」がいる、というのがとても頼もしかったのだ。
ジョブコーチがいる間は業務にも前向きになれた。

ただ、ジョブコーチも常時サポートできるわけではない

同時に課題も感じた。
言うまでもないが、ジョブコーチはあちこちの職場を飛び回っている。
絶対数も需要量に供給量が追い付かない様子だ。

入社して数カ月が経過すると、ジョブコーチの訪問も少なくなる。
そうなると、再び孤独・孤立感が支配する。

職場の人たちも「困ったことがあったらいつでもいいから話してくれ」と言ってくださるが、とても話せるような雰囲気ではないし、常時職場にいるわけでもない。

これがとてもつらかった。

ジョブコーチだけでは不十分、職場の支援者(メンター)も必要

現在の職場では、ジョブコーチだけではなく、「メンター」と呼ばれる職場でよろず相談に乗ってくださる上司もいる。

正直、私が現在の職場で3年勤務できているのは「メンター」のお陰だと思っている。

障がい者だけではない、引退した・夢破れたプロにこそジョブコーチは必要

あと、私がジョブコーチ支援が必要だと考えているのは障がい者やHIKIKOMORI当事者だけではないと思っている。

引退したプロスポーツ選手や、プロ棋士などにこそ必要ではないかと思っている。

最近のプロたちは幼少のころからあるスポーツやゲームにどっぷり漬からなくてはならない状態にある。

こういう人たちが夢破れていざ別の道を歩もうと思っても、どうしたらいいのかわからないのではないかと思う。

そういうときこそジョブコーチの出番ではないかと思う。

「元プロ活動家のためのジョブコーチ」というのがあれば、高校時代に高校野球の実況アナから「甲子園は彼のためにあるのか」と絶叫させ、プロとしても長年活躍してきた野球選手が違法薬物漬けになったり、日本代表としてFIFAワールドカップにも出場したあるサッカー選手が相次ぐ戦力外通告に荒れて妻子に暴力をふるい、その後自動車事故で死亡することもなかったのではないかと思う。

それではまた次回に続きます。

HIKIKOMORIたちに「権利としての障がい者認定」を!!

こんばんは。Buenas noches!!

以前から綴っていることだが、HIKIKOMORI当事者のほとんどは発達障害持ちであると常々考えている。
持っていなかったとしても、日常生活に深刻な支障が出ているのだから「障がい者」であるとみなしてかまわないだろう。

勘違いしないでほしい。
障がい者認定」は「レッテル貼り」ではない。
むしろ逆だ。
HIKIKOMORI当事者への「エンパワメント」の手段なのだ。
「エンパワメント」というのがわからないのなら、

「権利としての障がい者認定」

と言い換えてもいいだろう。

わが国は本当に「公認されない社会的弱者」には本当に冷淡且つ冷酷だ。
常に各メディアにおいて「憎悪ポルノ」の被写体にされる。

障がい者」に認定されれば、本当に生きやすくなる。
特に就労支援サービスを受けられるのは本当に大きいぞ。

次回から短期シリーズ連載「就労支援サービスを受けてみて」を綴る予定

それではまた。

そういえばNHKはもう一つ大型キャンペーンを開催していた。

こんばんは。Buenas noches!!
今日、恋人とお出かけしてました。

今、NHKの「すくすく子育て」を見ている。

www.nhk.or.jp

まあ、甥っ子もいるし、子どもに関する知識を多少でも積みたいと思っているので視聴している。
その甥っ子も今夏5歳になりますわ…

その「すくすく子育て」のいま視聴している回で、「くうねるあそぶキャンペーン」のことが紹介されていた。

www4.nhk.or.jp

…すっかり忘れてたわ…(-_-;)

序文にはこうある。

思いきり遊び、おなか一杯食べて、ぐっすりと眠る。

日本では今、そんな当り前のことがままならない子どもたちが少なくありません。共働きやひとり親家庭の急増など、家族のあり方や生活スタイルが大きく変わる中、親だけの力で子どもを育てることが難しくなっています。発達や成長に欠かせない「食べる、寝る、遊ぶ(学ぶ)」機会をどうしたら守ることができるのでしょうか。
「くうねるあそぶ~こども応援宣言」では、子どもたちの声に耳を傾けながら、私たち大人に何ができるのかを考えていきます。そして様々な問題の解決に向けて、当事者である子どもや親たちの助けとなる情報を発信するとともに、一人でも多くの人々の知恵や活動をつなぎ、子どもが安心して暮らせる社会をみんなで生み出していきたいと願っています。

 

4月に「子どもの食事環境*1」について放送したっきり、特集番組が放送されていないものだから…
ただ、各種番組内でこのキャンペンとのコラボ企画は断続的に実施されている。
ここは「発達障害プロジェクト」と似ているかも。

www1.nhk.or.jp

むろん、弊ブログでは「発達障害プロジェクト」とともに「くうねるあそぶ」も応援する。
それではまた。Adios amigos!!

*1:最近話題の「子ども食堂」も紹介されていた。

「トリセツ」に投稿しました。

こんばんは。

先日紹介したNHKの「発達障害プロジェクト」に、「トリセツ」の投稿というのがあるが、私も僭越ながら投稿した。

www1.nhk.or.jp

以下に投稿全文を載せる。

「あなたの困りごと対処法 職場(就労支援)編」

現在製造業のパートタイマーで勤務しております。

過去に何度かジョブコーチの支援を受けましたが、うまくいきませんでした。

なぜうまくいかなかったのか。
それはジョブコーチ支援を受けたとしても、自分の障害特性を職場の人たちに理解してもらえなければ意味がないからです。
ジョブコーチが離れたとたんに孤立し、「居場所」が無くなってしまうのです。

そこで現在の職場では、障害者職業センターの方に、「職場の人たちに自分の障害特性を事前に教える」よう要請しました。

職場の側に「メンター」と呼ばれる、よろず相談に乗ってもらえる社員の方がいらっしゃったのがとてもありがたかったです。
ジョブコーチ支援が離れても、悩み事などの相談をメンターの方にすることで精神の安定を図ることができ、おかげで現在の職場では3年以上勤務することができています。

「ジョブコーチだけでは不十分、職場の理解者=メンターも必須」
これが発達障害当事者の就労支援における対処法とします。

以上である。

 それではまた。Adios amigos!!

いまさらながら、HIKIKOMORI「支援」業者提訴について。570万円とはいったい何だったのか。

こんばんは。Buenas noches!!

先月、NHKクローズアップ現代+(プラス)」にて、「HIKIKOMORI『支援』業者」についての話がなされていたが、その後、業者を相手取って提訴がおこなわれたそうだ。
こちらの記事に詳しい。

biz-journal.jp

今回の訴訟の原告側弁護士へのインタビューなのだが、いやはや「クロ現+」にもあったが「お子さんの未来のためです」「未来を買いましょう」とか、完全に悪徳業者の手口ではないか。

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以前、「電位治療器」のショールームに母親と一緒に通ったことがある。
その際、業者は「100万円払っておつりがくる」ということをアピールしていた。
最終日と業者が称した日に、その金額が明らかになる。

…88万円+税だった。

高くても10万円程度と思しき治療器本体と、ニ●リあたりで1万円足らずで売っていそうな椅子のセットでの価格である。

その際、業者はこう言った。

「これで一生病気知らず、医療費が浮くとなれば安いものでしょう!?」

「ヘエ、本当ニコレヲ使エバ病気ニ「絶対に」ナラナイノカネ?」
私は矛盾に気付いていた。
しかし、母親は健康面に不安を抱えていたのか、やや催眠状態になっており契約しそうになった。
父親に怒鳴られて我に返ったが…

それ以来、私は「健康」という言葉が大嫌いになった。
私が煙草をやらないのも、「健康のため」でもなんでもなく、ただ「ヤニ臭い人生を送りたくない」だけだ。

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話を戻す。

この手の業者が跋扈している理由を弁護士はこう話している。

――ひきこもりの問題は、なぜ放置されているのでしょうか。
望月 ひきこもりの問題は、医療と福祉のはざまで起きています。医療の対象にも福祉の対象にもならないからこそ、法律で報酬が定められておらず、このような業者が多額の報酬を請求する状況になっているわけです。要は、ひきこもり問題を監督する行政が存在しないのです。暴力の問題であれば警察ですが、親御さんや本人の同意書もあり、暴力行為を証明すること自体も難しい。詐欺として立件することも困難で、警察も介入しづらい問題です。

ニュースサイトで読む: http://biz-journal.jp/2017/06/post_19405_2.html
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そう、公的機関も警察も介入しづらい問題ゆえにこの手の業者があるのだ。
彼らなりの「人助け」なのだ。

しかし、そもそもこの手の業者は「HIKIKOMORI当事者」本人のことなんて何も考えていない。
とにかく親や周辺への不安をあおるばかり。
このことは弊ブログでも過去に綴っている。

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

 弊ブログではこの訴訟を影ながら応援する。
それではまた。Adios amigos!!

物書きの世界ですら「性行為の強要」がある…ましてや「セックスアピールアイドル」ならなおさら…

こんばんは。

突然ですが、今回は性的な表現がいくつも入るので折りたたみます。

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