ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

そこにシビれるあの方も…。「老人漂流社会 親子共倒れを防げ」

おはようございます。

今回は少し暗くて重いお話を。

 

先日、NHKスペシャルで「老人漂流社会」が放送されていた。

この番組を見て、即座に思い出したのが、「そこにシビれる」高齢HIKIKOMORI当事者の二条淳也師匠。

この番組の中では、私もそれに含まれる「非正規雇用で働く中年の子供」を問題にしているが、HIKIKOMORIである師匠はもっと深刻ではなかろうか。

なにせ…

  • 親元から離れて別居して
  • しかしそこでもHIKIKOMORI
  • 生活費用は親からの仕送り

番組に出てきた子供たちよりたちが悪いと思う。

それにしても、NHKスペシャルで貧困問題を取り扱った番組は私も含めた「社会不適応者たち」の傷口をえぐってくれるから困る。

番組内でかつて放送した「ワーキングプア」という言葉が登場した。
以下その部分を起こしてみる。

「9年前*1、私たちは、ワーキングプアという番組で、「非正規で働く」人が雇用全体の3割に上ったと伝えましたが、それから10年足らずでその割合は4割に上りました。」

ワーキングプア」…あの番組は本当に背筋が凍った。
一番衝撃的だったのは「30代のホームレス」。

当時私は30代直前で、胃腸の病気で入院していた。まだ安定した仕事に就けていなかったので、入院している暇はなく早く仕事を見つけなくてはいけない状況だった。

そこであの番組である。

当時mixiコミュニティ*2で同じくHIKIKOMORI当事者の「諸星ノア」という方とこの番組のことでいろいろコメントを送りあって居たっけ。

番組でも言及しているが、「ワーキングプア」問題が注目されたものの、結局「自己責任論」で片づけられてしまい、大した方策も取られずに10年が過ぎた。
そしてHIKIKOMORIも世界共通語となった。

なお、「ワーキングプア」の番組は、現在ポプラ社から書籍版が「日本を蝕む病」「解決への道」の二本立てで発売されている。
見とけよ見とけよ~。

<追伸>

このことを二条師匠にコメントしたら削除されてしまった。

やはり師匠本人にとってもきつい内容だったか。

それにしても師匠とはオフ会してみたいなあ。

*1:2006年。

*2:当時はまだ招待制で、私はアナログゲームサークルのメンバーから招待されて会員になった。