ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

私と発達障害⑩ついにあの言葉が登場

こんばんは。
今日は夜になって急に強い雨が降り出してきた。
この間の台風の時より強かったんじゃないかなあ。

私と発達障害⑩ついにあの言葉が登場

大学を卒業してから数年が経った。
短期の単発系アルバイトはある程度こなせたが、長期の常用雇用系アルバイトはからっきし長続きしなかった。

無論、仕事探しはコンスタントに続けていた。

こういう、自分のような境遇は何というんだろう。
少なくとも、前回綴った「ひきこもり」とは違うだろう。

では、一体何と呼べばよかったのか。

そして、あの言葉が…

そんなある日、「玄田有史」という東京大学の教授が、「Not in Education, Enployment or Training」という文言をイギリスの文献から発見する。
そして、それを縮めてた言葉…

NEETニート

を提唱した。

その定義は英語の文言のとおり「教育(Education)を受けておらず*1」「会社などに雇われて(Employment)いない、あるいは自営業を営んでいない」「職業訓練(Training)も受けていない」立場の人であるとした。
この教授はいわゆる「家事手伝いの女性」もこの概念に含めるとしている。

おい、まさに私はこれなんじゃないか?

この言葉に触れた時、自分のことを言い当てられているような気がした。

この言葉は社会問題を提起するためのキーワードとして用いられるべきものとなるはずだった。

しかし、憎悪ポルノの「被写体」として消費されることに…

この言葉はたちまち日本の各種メディアに頻繁に取り上げられることになった。
で、各種メディアは「NEET」のことを、「仕事探しもしない怠け者」「遊び人」という形で報道した。

そう、「憎悪ポルノ」として。
そして伝説の至言「働いたら負けかなと思っている」が「NEET」の典型例となり、当事者たちがバッシングを受けることになった。

NEETをどこかの大農場あたりで「徴兵」ならぬ「徴農」させるべきだ」といったのは現在の政権与党で防衛大臣をやっている女性国会議員だった。
他にも「仕事はこだわらなければいっぱいある」とも言われたなあ。

私の場合は職種などにこだわらずに探していたけれど*2いつも「お祈り文書」をもらっていた。

なかなか、仕事に採用されない私は、もう一つの収入を得る手段のことを知ることになる。

次回に続きます。

*1:この場合はいわゆる「学校教育」を指す。

*2:無論、自分の得意・不得意はあるのでその辺は考慮する。そういうのを無視して探してもいざ雇われたときに「自分にはできないこと」に押しつぶされるのがオチだからだ。