ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

「労働は厳しい」コンテンツが社会不適応者を委縮させる。

おはようございます。

前回に続き、労働の問題を綴る。
今回は「労働は厳しい」コンテンツについて綴る。

NHKで放送されていた「仕事ハッケン伝」という番組を覚えているだろうか。
芸能人たちが様々な職業の現場に体験実習し、その厳しさを身をもって知る内容だ。
高橋克典氏がナレーションをしていた。

ああいうの、見ていてどう思いますか。
職場の上司・親方に徹底的に駄目だしされ、どやされる芸能人たち。
印象的なのは「吉木りさ氏のバス添乗員編」「誰か忘れたが男性俳優の引っ越し作業員編」だったなあ。

こういうコンテンツに接して「労働し、お金を得ることは苦難の道なのだ」ということを知るのであるが、私が気になるのは「HIKIKOMORIはじめ社会に適応できない人たちはどう感じるか、どう思うか」ということ。

おそらく、委縮しているんだろうなあ。

この人たちは「労働すること=社会生活すること」の厳しさを十分に知っている。
そして、周りのオトナたちから「世の中は厳しいんだ、甘く見るな」という言葉を投げつけられている。

そこに、自分が見ているテレビ番組などで「労働は厳しいのだ」コンテンツに触れたところで、「ああ、世の中はやっぱり厳しいんだなあ。自分には無理だ」と改めて認識するんだと思う。

私自身もこの手のコンテンツが大嫌いだ。
逆に「社会不適応者が無理なく社会に適応できている」コンテンツをもっと増やしてほしい。
「お金を稼ぐこと、社会に出ることは意外と簡単なんだよ」という内容を。

その辺で私は「NHKハートネット」系列の番組に期待しているのだが。