こんばんは。
今回も地元選出の「浪速のトランピズム政党」除名処分された衆議院議員氏について綴る。
そして今回はシリーズ連載「毒オトナの条件」のナンバリングもつける。
「世の中キレイゴトばかりでは通用しないからな」
今回、衆議院議員氏が問題になったのは、
「北方四島の元島民に対し、『戦争してでも取り返そうとは考えないのですか?』などと叱責したらしいこと」
である。
この発言の根底にあるのは、
「『話し合い』などという『キレイゴト』はもう通用しないんじゃないのか?」
という考えである。
北方四島の問題はもう戦後70年余りずっと言われ続けていることである。
「北方領土返る日平和の日」などと描かれた看板もよく見かける。
で、今回衆議院議員氏は「もう話し合いなんて無駄だ、キレイゴトなんて言ってもしょうがない。戦争してでも取り返すくらいの気概をいい加減に持つべきではないか」と考えたんだろうね。
世の毒オトナたちもよく言う「キレイゴトでは動かない」
さて、今回の発言の根底に流れている(と私が考える)「キレイゴトでは通用しないからな」という考え。
支持母体の一人であるうちの父親もよく言うんだよね。
「ルールだ、法律だとかいうけれど、そんなのキレイゴトや。世の中キレイゴトばかりでは通用しないんだからな」
これは以前綴った「毒親の条件」のエピソード「必要悪の容認」の類型である。
sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp
最近では「ポリコレ*1うざい」も類型として用いられているな。
結局「『下』への説教=トーンポリシング」
そして、「キレイゴトばかりでは通用しない」という文言が一番牙をむくのは、「下=社会的弱者たち」が「権利、特に生存権」を求めるときである。
「お前ら『義務』を果たしているのか」という聞き飽きた台詞とともに、「キレイゴトばかり言うてたら世の中が回らなくなるし財源も食うんだよ」と叱責されてしまう。
「キレイゴトばかりでは通用しない」という文言、結局は「『下』への説教=トーンポリシングの類型」として用いられるんだよなあ…
そしてこの言葉を振りかざす人たち=毒オトナたちは「えばる」ことで「確認=マウンティング」をするのである。
それでは。
*1:ポリティカル・コレクトネスの略。映像作品や文学等で、違法行為を肯定的に描かないようにすることや、各種人権に配慮した表現を用いるように努めること。