ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナの条件・第22回「『お前、●●が得意なら、××の仕事なんかできるんちゃうんか』と決めつけ」

こんばんは。¡Buenas noches!

グループホームに移り住んでもう4週間、約1ヶ月になる。
早いなあ…時が経つのは。
とりあえず、年内は本グループホームのお世話になる予定。
新居探しは年が明けてから。

今回は毒オトナの条件の22回目。

「お前、●●が得意なら、××の仕事なんかできるんちゃうんか」

今回はHIKIKOMORI時代、よく父親から言われたことを綴る。

HIKIKOMORIのため職場に定着できない、すぐに辞めてしまう私に対してはなった一言。

「お前、昔模型作っていたよなあ。だったら工場の仕事なんかできるんちゃうんか?」

…無茶言わないで下さいよ…

工場の仕事って流れ作業、ベルトコンベアで流れてくる商品を素早くさばかなければならないんだぞ。
手作業についてはのろま虫、会社の上司に「IQなんぼあんねん」と馬鹿にされた私を買いかぶりすぎやぞ。

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

実際、HIKIKOMORI中に必死で見つけた容器工場において「流れてくる容器に傷などがないか見てくれないか」という仕事をしたが、とても早くてついて行けず上司からどやされっぱなしだった。
「ベルトコンベアの作業はもう無理だ」と悟ったわ。

このケースのように、
「お前、●●が得意というなら、××の仕事なんかできるんちゃうんか」
と決めつけることは毒親・そして毒オトナのしぐさだということを知っていただきたい。
「お前にも長所があるはずだ」と励ましたいつもりなのだろうが、その「長所」が「仕事」にも結び付くかどうかはまた別の話である。

漫画「あぶさん」のあるエピソード

そんな時に思い出すのが、「水島新司」氏の野球漫画「あぶさん*1のあるエピソードである。

現役選手チームとOBチームの試合がおこなわれた。

OBチームの先発投手が繰り出す投球に、現役選手チームの打撃陣は翻弄される。

現役選手チームの誰かが漏らした。
「これだったら引退せずにまだまだ現役を続けられたんじゃないか」

すかさずOBチーム側が反論。

  • 1試合だけだったらまだまだ投げることができるが、これを130試合あまり、1年の3分の1以上続けるとなったらわけが違う
  • それに試合以外でも試合会場をあっちこっち移動する必要もある*2
  • 年を取るとこういった部分でコンディション維持がむつかしくなる

なるほどなあと思った。

野球がうまいからといって、また今でも高等テクニックを使いこなせるからといって、当然だけどそれが「プロ=仕事として続けられる」ということはまた別問題だというわけだ。

結局「ステレオタイプ」に基づく決めつけ

結局さあ、「模型作りが好きだから『ものづくり』の仕事もできるはずだ」「キレのある投球ができるからまだまだ現役を続けられるはずだ」などというものは、

ステレオタイプ」に基づく決めつけ

なんだよなあ…

私の場合は「お前は経済学部出身だからお金とかそんなことは何でも知っているんじゃないか」とも言われたなあ…
経済学部の「専攻」もいろいろあることも知らないらしい…

もううんざりだ。

それではまた。

*1:プロ野球を舞台にし、実名選手も登場する作品。主人公「景浦安武」は「南海ホークス」「福岡ダイエーホークス」「福岡ソフトバンクホークス」と、「ホークス三代」で生きてきた選手であり、年齢設定は私の父親と同い年である。2014年連載終了。

*2:それも旅行ではなく仕事でだものな…