ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナの条件・第24回「スラット・シェイミング」

こんばんは。¡Buenas noches!

最近、なんだか疲れが取れない…
今日は帰宅してからしばらく寝てたなあ…

今回はシリーズ連載「毒オトナの条件」の第24回。

スラット・シェイミング

この前、「最近の毒オトナの生態」として、「石川優実」氏の「#Kutoo署名運動」について綴った。

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

 このたび、石川氏が英国テレビ局BBCの「今年度の100人の女性」に選ばれた。

www.huffingtonpost.jp

女子サッカー選手の「ミーガン・ラピノー」氏*1などと並んでの選出はすごいなあと思った。

以前の記事で私はこう綴っている。

 

過去に「セックスアピールアイドル(グラビアモデル)」として活動していたことに対し「さんざん女を武器にしてきたくせに」。

毒オトナの条件・第17回「最近の毒オトナの生態三題」 - ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

 最近、この「さんざん女を武器にしてきたくせに」などと過去に「性欲を掻き立てるコンテンツに携わってきたこと」をあげつらう攻撃方法に名前があることを知った。

それが「スラット・シェイミング(Slut Shaming)」

グラビア女優(グラビアモデル)には人権はないの?

この間、石川氏にまつわる過去記事をツイッタータイムラインで見つけた。

www.businessinsider.jp

スラットは「尻軽女」などと訳されることが多く、スラット・シェイミングとは、いわゆる“性的に奔放な”女性を非難することだ。石川さんのようなグラビアやヌードの仕事をする女性やセックスワーカーへの蔑視、性被害にあった女性を露出度の高い服装だったからだと批判することなどを言う。

記事にはこういう解説があった。

グラビアモデルにも、性労働者(セックスワーカー)にも、人権があることは当たり前である。

しかし、特にここニッポンでは人権意識が希薄であり、特に女性などの「下」、あるいは「左」とされた人々が声を上げようとするとたちまち毒オトナたちからの「クソリプ」が飛んでくる。

「毒オトナしぐさ」に命名し、言語化することは大きな武器

私が「スラット・シェイミング」という言葉を知って思ったこと。

それは、「毒オトナしぐさ」に何らかの命名をするということが、毒オトナに苦しめられている人たちにとって大きな武器になるということ。

以前綴った「マウンティング」「トーンポリシング」もそうだ。

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

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本当に毒オトナたちには「言葉」が通じない。

たとえば最近の台風災害について、「民主党が『事業仕分け』で『スーパー堤防』を切り捨てたせいだ」と吠えてみたり、また神戸市の学校教員が虐待を受けていた事件について「日教組に守られているからああいう事件に対処できないんだ」などと吠えてみたり。

ステレオタイプでものを語り、たとえ理詰めで反論しても受け付けない。

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

こちらの記事でこういう一文を見つけた。

maga9.jp

 そうして今、私たちの前に広がっているのは、たとえそれがフェイクだとわかっていても、「見たいものしか見たくない。信じたいものしか信じない」という「決意」の前に、「真実」は無力だという事実だったりもする。

 データや根拠を示せばいいと楽観的に信じていたけれど、今やそれすら無意味になっているのを感じる。最近、精神科医香山リカさんがTwitterで徴用工の話を書いたことをご存知だろうか。香山氏の亡き父親が過去、徴用工が虐待されているのを見たという話だ。そのTweetに対して「嘘つき」などのコメントが押し寄せた。「証拠を出せ」という人に香山氏が徴用工についての本を紹介したところ、「本は証拠として弱い」「時間を有意義に使いたいから読まない」という反応だったという。

 そういう空気の中で、丁寧な調査報道とか、真実を探るルポルタージュとかがどんどん無力化されているような気がする。言葉は軽くなり、一方では暴走し、AIにディープラーニングをさせればヒトラーを礼賛するような世界で、何をどうしてどうやったら今の異常さを伝えられるのか、もはや途方に暮れている。

 

 そういう毒オトナたちの生態に対し、私たちは「これはマウンティングだよ」「うわあ…これはトーンポリシングですねー」「お前のやっていることはスラット・シェイミングというんだよ」と一言ぶつけてあげるのが一番最善なんだと思う、少なくともこの時代では。

それではまた。

*1:この方も日本プロ野球に在籍するある選手から「クソリプ」を飛ばされたんだよなあ…「ラピノー サファテ」で検索してみて下さい。