こんにちは。¡Hola amigos!
もう12月か…現在のグループホームに来て3カ月弱やなあ。
今回は連載「毒オトナの条件」を綴る。
この連載も30回目なんだなあ(プロローグ除く)
政治・社会のことよりも自分磨き
私が地元の公立体育館のトレーニングルームで筋力トレーニングにいそしんでいたとき。
常連参加者の一人がこんなことを言っていた。
「俺は選挙なんか行かへんねん。政治や社会のことを考える暇があったら自分磨きをしている」
他人の考えをとやかく批判するつもりはない。
しかし、これがわが国ニッポンの「政治・社会観」なんだろうなあとため息が出た。
「努力信仰」「努力していない(とみなした)人への侮蔑」につながる
この手の考えが一番怖いのは、「自分磨きをせずに、政治や社会の在り方に対してものを申す人を侮蔑する」ことにつながりかねないことである。
「努力信仰」「努力していない(とみなした)人への侮蔑」。
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「政治・社会を考えたり、ものを申す活動」よりも「自己啓発本・自己啓発セミナー」なんかが盛況だったり、ついには「お前の暮らし向きがよくならないのはひとえにお前の責任だ」とまでさげすまされる。
そして、政治・社会に対して無責任になる
「政治・社会を考えるよりも自分磨き」からの「お前の暮らし向きがよくならないのはお前の責任」のコンボ。
いわゆる「自己責任論」。
本当は「自己責任」だけでは片づけられない問題に対処するために存在する「政治」。
自己責任論が蔓延するようになって20年余りだが、その「政治」すら自己責任論が蔓延し、無責任になってしまった。
政治・社会問題すら「他人事」と思ってしまうんだなあ。
例によって「山本太郎」氏の街頭演説の動画だが、この動画の2時間20分あたりからの部分を見てほしい。
聴衆の一人が「あんた結局無力じゃねえか、権力を持てよ」と叫び、山本氏が「じゃああなたは権力を持たせるような何か活動をしているのか」と言い返す。
この辺は本当に「自分は傍観者」「他人任せ」の日本の政治・社会観を浮き彫りにしているよなあ。
むろん、私も「共産党」の一員として自省しなければと思っている。
政治・社会を嘆くならせめて何かの「活動」をしなければ…
それこそ「あなたは何か社会を変える、社会をよくする『活動』をしたのか」と問われるから。
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それではまた。