ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナの条件(45)「権利は義務の恩賞」は、実は「ニッポンの伝統」ではないのか?

おはようございます。¡Buenos dias!

前回、「権利」を勝ち取る人たちをバッシングする心理を、「石川優実」氏の例を挙げて綴った。

 

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バッシングの根底に、

「権利は義務を果たした者に与えられる恩賞」

というニッポン的な考えがあるということを綴った。

思えば、これは

まぎれもない「ニッポンの伝統」

というような気がしてきた。

「ニッポンの伝統」と言われるものは、実は19世紀から20世紀、明治時代以降にこじつけられたものが意外と多いと言われる。

  • 「初詣(行楽地の神社仏閣に参拝する)」は、19世紀に鉄道会社が販促(乗客増加)計画として打ち立てられた
  • 「相撲はニッポンの国技」というのは、20世紀に相撲の常設会場の名称を「国技館」と名付けた際にこじつけられた
  • 「重箱に入ったおせち料理」というものは、戦後に百貨店が定着させた
  • などなど…*1

しかし、「権利は義務の恩賞」という考え方は、鎌倉時代の「御恩と奉公」から来ているものと考えたら、

800年余りのまぎれもない伝統

と言っていいものかもしれない。

 

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しかし、「義務を果たせない、あるいは勝ち取らないと権利を得られない人たち」にとって、こんな考え方ははっきり言って地獄でしかない。

これからも、「義務」を盾に、「権利を勝ち取ろうとする人たち」を毒オトナは攻撃し続けるであろう。

私はそんな毒オトナどもに抗い続ける所存。

それではまた次回。

*1:根拠は藤井青銅著「『日本の伝統』の正体」「『日本の伝統』という幻想」(いずれも柏書房)より。