こんばんは。¡Buenas noches!
今回も「毒オトナ社会の解きかた」。
ジャーナリズムについて綴る。
毒オトナ社会におけるジャーナリズム
前回、「毒オトナ社会におけるテレビ」について綴ったが、今回はそれを含めた「ジャーナリズム」について綴りたい。
はっきりいって、毒オトナ社会ニッポンにおいてジャーナリズムは
機能不全に陥っている
といっていいだろう。
というよりも、ジャーナリズムがまともに機能していたらニッポン国はそもそも毒オトナ社会になんかならない。
政党助成金(政党交付金)について何の疑問も抱かない
たとえば、この間、今期の政党助成金(政党交付金)について報じられた。
しかし、「各政党に『国民の大切な税金』が支払われている状況」についてもはやどの報道機関も疑問を抱かなくなってしまった。
といった問題を、本来のジャーナリズムなら追求するはずである。
言い換えれば、もはや政党助成金(政党交付金)は「所与の社会システム」として組み込まれたのでわざわざ疑問に抱いたり追求したりしないのだろう。
特にNHKは、年末年始には生活困窮者のための支援窓口や炊き出し会場の情報を放送すべきだろう
NHKはよく、地震や台風、津波などが起こった際には「逆L字テロップ」などを使用して地域の状況などを伝える。
以前の「紅白歌合戦とかいうジェンダー平等の観点からもどうかと思う八百長歌謡ショー」においても、「シン・ゴジラ襲来」をこの手法で伝えたりした。
ふと、私は思った。
だったら、たとえば年末年始、行政の窓口も閉鎖している状況での生活困窮者たちへの支援情報をNHKはこの手法で伝えるべきではないだろうか。
毎年、「マガジン9」において雨宮処凛氏がコラムでやっているように。
こちらのコラムでやっているように、
- 相談窓口
- 炊き出し・食事の支援
- 宿泊場所の情報
などを報じるのである。
むろん「紅白歌合戦とかいうジェンダー平等の観点からもどうかと思う八百長歌謡ショー」の放送中もだ。
これこそ「公共放送」、そしてジャーナリズムとしての仕事であろう。
ステレオタイプに基づく「オリンピック反対」への誹謗中傷
しかし、現実のNHKは公共放送、ジャーナリズムとは真逆の位置にいる。
民放各局同様に毒オトナ社会の報道機関、いや広報機関と化している。
先日も「ニッポンのレニ・リーフェンシュタールになりたい映画監督」氏*2が「東京2020は国民が待ち望んでいたもの」などといけしゃあしゃあといい、氏の知り合いの映画監督氏を利用して*3「オリンピック反対を訴えている人たちは金をもらって『仕事』をしている奴らばかり*4」という印象操作・誹謗中傷をおこなう内容の番組を放送した。lite-ra.com
「デモ参加者は金をもらっている*5」などというのは使い古されたステレオタイプだ。
ステレオタイプに基づいて悪印象を抱かせる、これもまた「毒オトナ社会のジャーナリズム」の特徴だ。
報道機関、ジャーナリズムの堕落…今年の漢字は「報」
さて、↑のお題で私が提案したいのは、
「報」
である。
年末年始から特に大阪・関西のジャーナリズムが「『維新』を名乗るナニワのトランピズム政党」の広報機関と化し、そうでなくとももはやこの国ニッポンではジャーナリズムは機能不全に陥っている。
年が明けてからはそれに輪をかけてひどい状況が続いている。
せめて、もう一度「報道機関」の意地を見せてくれという思いからこの漢字を提案する。
それではまた次回。
*1:もちろん「しんぶん赤旗」の存在があるのだろう。しかしそれも最近は減収減益である。党の一部からはもういい加減にやせ我慢をやめて政党交付金受け取ってもいいのではとの声もある。
*2:ちなみに大阪関西万博にもいっちょ噛みしている。
*3:同氏は「あれはNHKが勝手にやったこと」と弁解している。
*4:ぜひ、本当にそのように思っている人たちはジュールズ・ボイコフ著「オリンピック反対する側の論理(作品社)」を熟読すべし。2024年のパリオリンピック、2028年のロサンゼルスオリンピックにおいても反対運動が勃興している。同書はこちらの過去記事でも紹介している。