ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナの条件(40)結局、あの人も数ある毒オトナの一人でしかない

おはようございます。¡Buenos dias!

今回も毒オトナの条件を綴る。

昨日、死刑判決が下されたあの人のことを綴る。

 

結局、あの人も数ある毒オトナの一人でしかない

昨日、相模原市殺傷事件の被告に死刑判決が下された。

もう死刑を持って臨むしかないだろう…死刑制度には反対だが。

この被告人については、「雨宮処凛」氏が「マガジン9」で何度か傍聴記を綴っているが、はっきり言って「数ある毒オトナのうちの一人でしかない」という印象を受けた。

陰謀論に基づくステレオタイプを開陳

maga9.jp

こちらの記事で、被告人が述べたことに私はあっけに取られてしまった。

 植松被告は、はっきりと言うと、続けた。

 「ひとつは、ヤクザは、お祭り、ラブホテル、タピオカ、芸能界など様々な仕事をしています」

 思わず傍聴席の椅子からずり落ちそうになった。タピオカ? しかし、植松被告は堂々とした様子で話し続けている。

 「ヤクザは気合いが入った実業家なので、罪を重くすれば犯罪がなくなります。しかし、つかまるのは下っ端なので、司法取引で終身刑にすればいいと思います。刑務所の中で幸せを追求することはできます。その方が生産性が上がります」

 

 「実はヤクザの資金源」…典型的な陰謀論脳だ。

ヤクザだけではなく、あるいは「中国」や「北朝鮮*1」の資金源だとか喧伝するのは毒オトナの「生態」といっていいだろう。

はっきり言ってただの「ステレオタイプに基づく決めつけ」でしかない。

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

事件以降も著名な毒オトナたちが似たような論を展開…被告人は「まっすぐ」過ぎた

例の事件以降も、評論家など著名な毒オトナたちによる、被告人の持論を支持しているとしか思えない言動が相次いだ。

などなど…

実際、被告人のツイッターアカウントには、「毒オトナの著名人」たちを多数フォローしていることがわかっている。

lite-ra.com

 植松被告のツイッターには、安倍晋三百田尚樹橋下徹中山成彬、テキサス親父日本事務局、ケント・ギルバート、上念司、西村幸祐つるの剛士高須克弥村西とおると、ネトウヨが好みそうな極右政治家、文化人がすらりと並んでいたが、こうした思想に大きな影響を受けたのは間違いないだろう。 

 思えば、この被告人はあまりにも「まっすぐ過ぎた」と思う。
うまいこと立ち回っていれば、上記の「毒オトナの著名人」の仲間入りをしていたと思う。

「すさまじいブログ」ぼそっと池井多氏も過去記事でこう綴っておられるし。

vosot.hatenablog.com

今、もしかりに植松被告がそのような「思想」を抱いたとして、それをあのように殺傷行為というかたちへ発現するのでなく、言葉によって作品化していたら、どんなに違っていたことだろう、と私などは思うのである。 

 「言葉によって作品化していたら」…
まさに毒オトナの著名人たちが実行していることであり、「立ち回り」である。

被告人を死刑にして終わりではない。「毒オトナの存在」そのものを問題にせよ

むろん、被告人を死刑にして「はい、おしまい」にしてはならない。

繰り返すが彼は「数ある毒オトナのうちの一人」でしかない。

よくRPGの魔王などが「私を倒したところで第二・第三の魔王が現れるだろう*2」とのたまうが、そういうことである。

毒オトナの存在、そしてニッポン社会に蔓延する「毒」を、問題にしなければならない。

それではまた。

*1:特にパチンコ・パチスロについてこの国が持ち出される。

*2:実はこの言葉のモチーフになったと思われる発言をしたのは「アドルフ・ヒトラー」らしい。「ナチズムは終わらない。百年後には宗教のようにナチズムは復活する(意訳)」と死の間際に発言した記録が残っている。(NHKスペシャル「新・映像の世紀」より)