こんにちは。Hola amigos!!
最近、またブログを綴るネタが増えてきた。
実は今日、「マガジン9」の「雨宮処凛がゆく」コラムのことについて綴ろうと思ったがまた次回にする。
昨日(12月14日)、NHK「クローズアップ現代プラス」において、「アラフォー・クライシス」のことが放送されていた。
今回は「就職氷河期戦線異状あり」の番外編第2回として、この番組のことを綴る。
番外編第2回・「アラフォー・クライシス」だと?何をいまさら…
番組の紹介文にはこうある。
給与に関する驚きの事実が明らかに!世が空前の“売り手市場”に沸く中、どの世代も月収が軒並み増加。しかし、アラフォー世代の給与だけがダウン。40代前半では、5年前に比べて2万円以上下がっていたのだ。実はこの世代間格差、就職したタイミングが大きく影響しているという。収入が低く、結婚もままならない。生計を頼ってきた親世代が高齢化し、共倒れの危機も…。アラフォー世代が直面する問題をとことん考える。
なお、こちらで番組のダイジェストが綴られているので、番組未視聴の方はこちらをご覧ください。
あれから何も救済されないまま、私を含めた「2000年代就職氷河期組」はアラフォーになった
私が就職・所属先が決まらないまま大学を卒業してから来春で18年になる。
本当に年を取ったよなあ…
そしてそういった人たちへの支援策・救済策もなにもされず、侮蔑と自己責任論をさんざんにぶつけられまくった。
当時の政権与党は「仕事がなければ自分で作れ」と言った。
その「仕事を作った」結果の一つが「オレオレ詐欺」に代表される「特殊詐欺」であった。
「どうせ自己責任と切り捨てられるのなら、犯罪やったって構わないよなあ」
そんな考えが透けて見える。
そこまで頭が回らない、私も含む大部分の人たちは「公認されない社会的弱者」となり、「公認された社会的弱者」を侮蔑するようになる。
女性、「在日」、障がい者、その他「公認された社会的弱者」として恩恵を受けている人…
現在の「ヘイトクライム愛好家」たちのボリュームゾーンもこの世代である。
こうして、私たち「2000年代就職氷河期世代」は、気が付けば「アラフォー」になったのである。
あの侮蔑語の名付け親が同時に2人出演
番組では、「パラサイト・シングル」の名付け親「山田昌弘」氏と、「NEET(ニート)」「SNEP(スネップ)」の名付け親「玄田有史」氏が出演されていた。
玄田氏は「アラフォー世代だけ給与額が5年間で減っている」メカニズムを解説し、山田氏は「70・40問題*1」の解説をしていた。「これらの問題は世帯に隠されてしまう」と。
しかし、「パラサイト・シングル」は「社会に巣くう寄生虫」などといって侮蔑し、「NEET」もまた「『働いたら負けかなと思っている』などと抜かす就労意欲の低いクズ人間」という意味の侮蔑語として消費されていった。
参考の過去記事↓
sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp
本当はこれら新語も「問題を提起するための象徴」として取り上げてほしいと思い、名付けたのだろうと思う。
しかし、「侮蔑語として消費されている現状」に対し、2人とも「侮蔑語として使用することは慎んでほしい」などとアクションを起こさなかったことは批判されてしかるべきであるし、私はこの事実を絶対に忘れないだろう。
これが「高給取りの大学教授閣下様」なのだ、とね。
ああ、後述するけどやはり「イダヒロユキ(伊田広行)」師匠はその点で偉大だと思うわ。
アラフォー「元・2000年代就職氷河期組」は「正社員就職」よりも、「脱・主流秩序」の道を歩むべき
番組の最後には、東京都などで実施されている「正社員への再就職講座」などが紹介されていたが、この世代になると「正社員という名の椅子」なんて少ないと思うなあ。
そこで、私が勧めるのが師匠「イダヒロユキ」氏がが日ごろから仰っている、
「脱・主流秩序」
の道を歩むことである。
つまり、就労面については別に正社員にこだわらなくてもいいではないか、非正規雇用でもいいではないかと考えること。
福祉・社会保障制度は「現代的権利」として、積極的に利用しよう。
「納税などの義務を果たしていない奴は云々」とか抜かす奴には「それは鎌倉時代の『御恩と奉公』じゃないの?」と言い返してやれ。
私自身は現在の職場で定年まで勤めるつもりである。
現に職場の上司からもそう励まされているから。
そして、「発達障害・精神障害持ち」として、「障がい者福祉」は積極的に享受するぞ。
それにしても、何が「アラフォー・クライシス」だ。
問題をほったらかしたツケであって、「クライシス=危機」でも何でもないわ。
それではまた。
*1:80・50問題も含む。つまり老齢の親のすねにかじったままの子ども世代。私もそれに含まれる…