ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

昨年の今頃「HIKIKOMORI」を「矯正収容」する内容を流した「TVタックル」が、以前に流した「公認されない社会的弱者」への虐待エピソード。

こんばんは。Buenas noches!!

今日、以前お世話になった「地域活動支援センター」の職員に会う機会があり、その方から「この間、『大佐(精神保健福祉士)』に会ったよ」という話があった。
仕事を辞められてからも私のことを気にかけてくれてたみたい。
うれしいなあ。

さて…
昨年の今頃だったかなあ…
テレビ朝日TVタックル」が、高齢「HIKIKOMORI」の問題が深刻だとして、無理やり連れだして「矯正収容所」に連行する内容の特集を流したのは。

news.yahoo.co.jp

この「TVタックル」は、私が大学生だった20年近く前にも、こうした人たちのことを「寄生虫」といって罵っていたことを私は覚えている。
以下、記事を折りたたみます。

この番組では、「社会に巣くう寄生虫*1として、3つのカテゴリーを示した。
ちなみにこのころは、「NEET」や「HIKIKOMORI」という言葉はまだ成立していなかった。

1:親元に巣くう寄生虫パラサイト・シングル

東京大学教授の「山田昌弘」氏が編み出した、「いい年になっても結婚はおろか一人暮らしすらせず、親元にずっとい続けている人」のことを指す。
「自立できないオトナ」の代表としてひたすら罵っていた。

2:会社に巣くう寄生虫「シロアリ社員」

要は、利益になるようなことを全然していない社員のこと。

このころは、ちょうど「2000年代就職氷河期」の黎明期といってもいいころであり、とにかく利益にならない社員は首を切るべきという風潮があった。

番組の中では、「実際の『人材』は3種類のカテゴリーがある」といい、

  • まさに「会社の宝物」というべき人材=「人財」
  • 普通の人材=「人材」
  • まさに寄生虫、存在自体が犯罪であり即刻首を切るべき対象=「人罪」

という言葉を使っていた。

3:社会に巣くう寄生虫「だめ連」

当時、「2000年代就職氷河期」にともなう就職難から、「どうせだめならだめなままで開き直ってやる。働けなくたっていいじゃないか」というようなムーブメントが起こっていた。

そんなムーブメントの中心が「だめ連」という団体だった。

いまでいえば「NEET」であり、「公認されない社会的弱者」の「蜂起」といってもいいものだった。

番組では、「だめ連」メンバーの一部に、コメンテーターなどが「公開説教」をかますようなことをやっていたことを記憶している。

まさに「憎悪ポルノ」コンテンツの手法だ

いずれも、「おどろおどろしいBGM」「恐怖をあおるナレーション」「原色使いまくりで目が痛いテロップ」など、まさに私が弊ブログで問題にしている「憎悪ポルノ」コンテンツの手法がふんだんに用いられている。

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

 あの放送から20年近く経つが、「公認されない社会的弱者」のことを悪罵する姿勢は相変わらずだなあ、と思った次第である。

それではまた。Adios amigos!!

*1:寄生虫という言葉を使っていたのは当時「パラサイト・イヴ」という小説がベストセラーとなり、映画も大ヒットしたことに由来していると思われる。