おはようございます。
なかなか更新できず申し訳ない…。
大まかな記事の構想はよく練るのだが、それをいざ文章にしようとするとその面での構成も練らなければならないので時間がかかるんだなあ。
小説家やエッセイストなど、文章を生業にするって結構ハードなんだなあ…
私と発達障害⑪障害基礎年金という存在
西暦2000年代中盤、私は「仕事探し」「精神保健福祉センターへの通所」を主にやっていた。
その、精神保健福祉センターの図書コーナーで、「精神障害者の生活・経済支援」について書かれた本を発見する。
「障害者手帳」「障害基礎年金」
そのころ、私はすでに「ロールシャッハ」「WAIS-Ⅲ」試験などで「コミュニケーションが極端に苦手」という結果が出されて「広汎性発達障害(自閉症スペクトラム障害)」という診断が下されていた。
本の中には、「障害者手帳」と、「障害基礎年金」についての記述があった。
「障害者手帳」は、これを持っていると公共施設の利用料や公共交通の運賃が割引されるらしい。
そして「障害基礎年金」。これは2か月ごとに13万円余り(当時)が振り込まれるものらしい。
いずれも、診断書を主治医に書いてもらって、市役所の担当窓口に提出する必要があるとのことだった。
「初診日の証明」?
障害基礎年金は仕事が定着できず、そのために年金保険料も支払えず「未納状態」である私にとっては大変魅力的なものだった。
ただ、障害基礎年金の受給手続きのためにはもう一つ書類が必要だった。
それが「初診日の証明」。
私が現在の「広汎性発達障害」につながる症状について、病院で診察を受けたのは幼児の時だ。
その時の資料が、当時通っていた病院には残っているのか…?
しかし、とにかく資料があるかどうか確かめなければならない。
私は当時通っていた病院に足を運んだ。
小学校中学年以来だから、20年越しになるだろうか。
さすがに、当時のカルテなど資料は残っていなかった。
それでも、私のことを覚えている病院職員がいて、「資料になるかどうかはわからないけれど…」と通院していたことを証明する書類を作成してもらった。
あと、幼児期に取得していたらしい「療育手帳」のコピーもとった。
そして資料提出へ
私は診断書、通院していたことの証明書類、療育手帳のコピーを持って、市役所の窓口に提出した。
それにしても、自分は「身体障害」は全くないのに、「障害者手帳」「障害基礎年金」なんて享受していいのだろうか。
そんな気持ちがなかったわけではない。
しかし、就職活動に失敗し、労働環境にも適応できず、「うつ病」に近い症状にまでさいなまれていた自分には、そんな「罪悪感」よりも「困ったときは福祉制度を享受するべきだ。これは権利なのである」という「権利意識」が上回っていた。
次回に続きます。