ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

新シリーズ連載「こんな支援サービスを受けてきた」第1回「ジョブコーチ支援」(追記あり)

こんばんは。Buenas noches!!

先日放送されたETV特集「ひとのま」はとてもよかった。
つくづくETV特集NHKの良心だと思った次第。

さて、今回は新しいシリーズ連載「こんな支援サービスを受けてきた」を開始する。
第1回は「ジョブコーチ支援」。

こんな支援サービスを受けてきた・第1回 ジョブコーチ支援

「ジョブコーチ」とは

ジョブコーチというのは、主に発達障害精神障害当事者向けに、職場での業務を見守り、時には支援し、そして職場の担当者との折衝もする「代理人」である。

主催団体は主に「障害者職業センター」。
最近はNPO法人や民間企業のサービスも増えてきた。

こちらの記事も参考に。

www.web-sana.com

ジョブコーチがいるのといないのとでは大違い

私は10年以上、就職しては短期離職を繰り返してきた。
職場では常に孤独・孤立感を抱いてきた。

2004年ごろ、ショッピングモールのオープニングスタッフに障がい者枠で入社し、その際に「ジョブコーチ支援」を受けたのだが、コーチがいるととても安心した。
「話せる相手」がいる、というのがとても頼もしかったのだ。
ジョブコーチがいる間は業務にも前向きになれた。

ただ、ジョブコーチも常時サポートできるわけではない

同時に課題も感じた。
言うまでもないが、ジョブコーチはあちこちの職場を飛び回っている。
絶対数も需要量に供給量が追い付かない様子だ。

入社して数カ月が経過すると、ジョブコーチの訪問も少なくなる。
そうなると、再び孤独・孤立感が支配する。

職場の人たちも「困ったことがあったらいつでもいいから話してくれ」と言ってくださるが、とても話せるような雰囲気ではないし、常時職場にいるわけでもない。

これがとてもつらかった。

ジョブコーチだけでは不十分、職場の支援者(メンター)も必要

現在の職場では、ジョブコーチだけではなく、「メンター」と呼ばれる職場でよろず相談に乗ってくださる上司もいる。

正直、私が現在の職場で3年勤務できているのは「メンター」のお陰だと思っている。

障がい者だけではない、引退した・夢破れたプロにこそジョブコーチは必要

あと、私がジョブコーチ支援が必要だと考えているのは障がい者やHIKIKOMORI当事者だけではないと思っている。

引退したプロスポーツ選手や、プロ棋士などにこそ必要ではないかと思っている。

最近のプロたちは幼少のころからあるスポーツやゲームにどっぷり漬からなくてはならない状態にある。

こういう人たちが夢破れていざ別の道を歩もうと思っても、どうしたらいいのかわからないのではないかと思う。

そういうときこそジョブコーチの出番ではないかと思う。

「元プロ活動家のためのジョブコーチ」というのがあれば、高校時代に高校野球の実況アナから「甲子園は彼のためにあるのか」と絶叫させ、プロとしても長年活躍してきた野球選手が違法薬物漬けになったり、日本代表としてFIFAワールドカップにも出場したあるサッカー選手が相次ぐ戦力外通告に荒れて妻子に暴力をふるい、その後自動車事故で死亡することもなかったのではないかと思う。

それではまた次回に続きます。