ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

【祝・新天地移籍記念】例の著名プロサッカー選手のありがたい説教についてもう少し考えてみる。

こんばんは。Buenas noches!!

今回は、以前綴った「例の著名プロサッカー選手」氏が新天地(メキシコ)に移籍された記念に、改めて彼がなされた「ありがたいお説教」について考えてみたい。

 

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「成功に囚われるな、成長に囚われろ」

彼は若年層の自殺問題を伝えるニュース記事を引き合いに出したツイート(引用ツイート)で、「成功に囚われるな、成長に囚われろ」と綴った。*1

おそらく、過去の成功体験に囚われず、常に成長=向上心を持つことを忘れるな、ということだと思うのだが…

そもそも、説教する相手を間違えているんだよなあ…

自ら死を選ぶような人間は、そもそも成功体験自体が無い…

この著名プロサッカー選手氏が、「成功する人の条件」「成功者が残した言葉」といったものを引き合いに出して「成功に囚われるな、成長に囚われろ」とツイートしたのなら、ここまで「炎上」はしなかっただろう。

繰り返すが「若年層の自殺問題が深刻」という内容のニュースを引き合いに出したのが問題なのである。

自殺=自ら死を選ぶような人間、そして「自ら死を選ぶ人間がいることは健全だ」と言ってしまうような人間*2には、そもそも「成功体験」自体が無いに等しいからだ。

「井村のおばちゃん」が自ら語った「成功体験」

以前、弊ブログでシンクロナイズドスイミングの「鬼指導者」として知られる「井村のおばちゃん」のことを紹介して、「成功体験」について綴った。

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 2ヶ月ほど前のNHKサンデースポーツ」で、「井村のおばちゃん」は、女子レスリング元選手との対談で、まさに「成功体験」について話されていたので録画を見つつ文字に起こそうと思う。

おばちゃんは「一番最高の選手は『心の才能』を持った選手」と言った。この「心」は、「向上心」と同義であると思う。

「ああそうかもっと無理をしよう できないのは私が頑張ってないからだ」と簡単に思える子」

「頑張っているつもりだったのにまだ足りなかったんだ もっとやろう」と、そこのスイッチが非常に簡単に思える子は心の才能があるんですね。

「心の才能」を持っている人向けの言葉だったんだろうな、著名プロサッカー選手氏のあの時のツイートは。

で、「その『才能』を育てるには?」との問いには…

心の才能を育てようと思ったら、急にすごいことにトライするとかじゃなくて、一歩がある、その一歩というのは小さな成功体験。

 腕立て伏せが10回しかできなかった人が50回出来るようになった、とかの日々の小さな成功体験の積み重ねが諦めないでやろうということを、挑戦することを面白がる人になる。

 成功体験の積み重ねが、「成長に囚われる」向上心を持った人に育つ。

ね、自殺願望者やHIKIKOMORIとは真逆でしょ?

HIKIKOMORI、自殺願望者に「成功体験」をどう積ませるか

HIKIKOMORIや自殺願望者にいったいどのように成功体験を積ませたらいいのか。
はっきりいってそのようなシステムがわが国には無いに等しい。

以前に綴ったシリーズ連載「こんな支援サービスを受けてきた」の各種サービスがその候補になると思うが、そもそも「こんなサービス利用したくない」という人もいるだろう。
こういう人には「矯正収容所」しかないんでしょうかね…

それではまた。Adios amigos!!

*1:ちなみにあの後、著名プロサッカー選手氏は「配慮が足りなかった」と陳謝されたそうです。

*2:たとえば二条師匠のような…