こんばんは。Buenas noches!!
今回から新しいシリーズ連載「毒親の条件」をお送りする。
第1回「悪い出来事の原因を子ども自身に求める」
はっきり言ってうんざりしている。
本シリーズ連載では、私の父親とのエピソードをもとにして、「毒親の条件」というべきものを導き出そうと思う。
なんでもかんでも「悪いのはおまえ自身」
あなたはケガなど、何か悪い出来事に遭ってしまい、親にそのことを伝えたとき、
「あんたがだらしなかったからそんな目に遭ったんでしょ?」
と言われたことがありましたか。
私は父親から何度も言われた。
こういうことを言われたとき、私はとても親を慕うことなどできないし、尊敬することなどできやしなくなってしまうのだ。
こういう親は、たとえ子どもが殺されても「あんたが悪い」というんだろうなあ…
私の父親は、よく「特殊詐欺事件」のニュースを目にしたときにも、
「ああ、なんでこんなアホなことに騙されんねん。騙された自分が悪いんじゃねえか、ボケ」
とかよく言っている。
性犯罪のニュースでも、
「オノレが男を誘惑する服装なんかしているから犯されるんだろうが」
とも言っていた。
こういうような親は、子どもが同じような目に遭った時も同じことを言うのだろう。
たとえ、殺されたとしても「あんたが悪いんじゃないか」とか言われるんだろうなあ。
親は否定するだろうが、いつもこんな言葉を投げつけられる子どもからしたらそうとしか思えなくなる。
勘違いしないでほしい、「毒親」は、単に「子どもに厳しく接する親」ではない
よく、こんなことを綴ったら、「それって親としてよく言うことじゃないか。いちいち『毒親』などと言っていたら、それこそこの世の親たちみんな『毒親』だよ」と思われるかもしれない。
問題は、「当の子どもたちがどう感じるか」である。
厳しい言動が、親自身の人生経験に裏打ちされた、子どもとしても受け入れられるものであれば、受け入れられるのだと思う。「毒親」のレッテルも貼られないだろう。
私の父親はそうではない。
先述の「特殊詐欺」「性犯罪」なんて、テレビやネットでよく見る言説だ。
そんなものでもってして説教や悪罵を投げつけられるのはとても生きた心地がしない。
多分、私の父親の態度は、「毒親」一般としても当てはまるものかもしれない。
そう思って、私は今回のシリーズ連載を綴ることにした。
次回に続きます。Adios!!