ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

「世界ひきこもり機構」ねえ…「アホ同盟」「ブス同盟」と同じ道行っちゃうだろうなあ…

こんばんは。Buenas noches!!

「ひきこもり新聞」ウェブ版にこんな記事があった。

【対談】ミラノ東京 ひきこもりダイヤローグ最終回「対談を終えて」 | ひきこもり新聞

執筆したのは「ぼそっと池井多」氏。リンク集にもある「ぼそっとプロジェクト」主宰である。
その中で、こんな一文があった。

その延長で、たとえば世界のひきこもりがGHO(Global Hikikomori Organization / 世界ひきこもり機構)といった連携を築くことはできないだろうか。世界のアルコール依存症者たちが世界組織A.A(Alcoholics Anonymous)を作ったように、ひきこもりが全世界で連帯することも、けっして夢ではないだろう。

うーん、どうなんだろうねえ…
基本的に「ひきこもり=HIKIKOMORI」は「公認されない社会的弱者」だからねえ…

おそらく「アホ同盟」「ブス同盟」同様に嘲笑の的にされるんだろうなあ…
よくて「NEET株式会社」のような…

中島義道氏の「うるさい日本の私」のまえがきに、こんな一文がある。

 現代日本で身長一五五センチメートルの若者は、この悩み*1を知っている。偏差値四〇の大学生はこの悩みを知っている。「醜い」としか言いようのない女性(たしかにいるものである)はこの悩みを知っている。身体障害者精神障害者なら、その人権は手厚く保護される。彼らは人権侵害に対して声を大にして訴えることができる。だが、身長一五五センチメートルの若者が「チビ同盟」を結成してその苦しみを訴えることができようか? 偏差値四〇の大学生が「アホ同盟」を結成して「われわれを軽蔑するな!」と叫んでもだれが耳を傾けよう? まして、醜い女性が「ブス同盟」を結成してみても、それはけっこうなお笑い種であろう。(新潮文庫版P7-8)

 現在、「うるさい日本の私」は日経ビジネス人文庫から発売されている。

私が「公認されない社会的弱者」を意識するきっかけはまさにこの「うるさい日本の私」にある。
中島氏はとにかく街中や各施設で平然と流される「スピーカー放送」が大嫌い。
しかし、周りはこんな状況でも平然としている。その状況がとても我慢ならない。
中島氏の苦しみはまさに「公認されない社会的弱者」の苦しみなのである。

なお、二条淳也師匠のブログ「高齢ひきこもり」は、中島義道氏の影響を多大に受けている。
実際、私が二条師匠に「ずばり中島義道氏の著書、好きではないですか?」と問うたところ「愛読書ですよ」と答えて下さった。

それではまた。

*1:引用者注、私が弊ブログで綴っている「公認されない社会的弱者」としての悩み。それはおもに「マジョリティに理解されない」といったものである。