ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナ社会の解きかた(13)ロシアがウクライナにやっていることって、かつて帝国ニッポンがアジア諸国に対してやっていたことだよね

こんにちは。¡Hola amigos!

今回はシリーズ連載「毒オトナ社会の解きかた」をお送りする。

ロシアがウクライナに対してやっていることって、かつて帝国ニッポンがアジア諸国に対してやっていたことだよね?

さて、先週から始まってしまったロシアによるウクライナ侵略戦争

世界中でロシアに対し、「侵略戦争をやめろ」の声がこだましている。
当のロシア国内でも、一般市民が(官憲に取り押さえられながらも)シュプレヒコールを上げている。。

そのロシアの政権は、今回の戦争を、

「ロシア系の住民を守るための戦争」

と言ってのけた。

私はこの言葉にいわゆる「既視感」」をおぼえた。

「あの戦争は自衛戦争だった」

それは、かつて「帝国ニッポン」がアジア諸国に対してやってきた戦争。*1

特に「満州国」建国に対して国際社会は現在のロシアに対してと同様、非難声明をたたきつけた。

帝国ニッポンは当時の国際機関「国際連盟」を脱退。

その後、日中戦争から第二次世界大戦へ、そして帝国ニッポンは終焉した。

現在も帝国ニッポンを敬愛してやまない毒オトナたちを中心に、

「あの戦争は自衛戦争だった。決して侵略戦争なんかではない」

という意見が存在する。

中には、

「あの戦争は高慢ちきな欧米支配からアジアを解放するための戦争だった」

という意見もある。

ちなみに後者の意見に対して、まだ暗黒面に陥っていなかったころの「ゴーマニズム宣言」では、

  • ある家に強盗が居座っていた
  • だから俺たちが強盗を追い出したんだ
  • その後俺たちがその家で何をしようが感謝されてしかるべきだ

ということではないかと「四コマ漫画」ならぬ「三コマ漫画」で表現していたなあ。
のちに暗黒面に陥って「ゴーマニズム宣言」も帝国ニッポンの肩を持つようになるが…

あの戦争を「侵略戦争」としたら「左翼」

このことについては、佐高信氏の著書などで綴られていた面白いエピソードがある。

1990年代、今でいう指定暴力団の組長がある弁護士とお話ししていて、

共産主義諸国が崩壊した現在、『左翼』と『右翼』の違いは何か?」

と尋ねた。

弁護士は、

「『あの戦争』を侵略戦争とみるか、自衛戦争とみるか」

と答えた。

「そりゃ、あの戦争は侵略戦争ですよ。ほかの国の縄張りを荒らしたのだから」

と組長は返答。

「そしたらあなたも左翼ということになります」

「それで左翼と言われるなら、私も左翼ですなあ」

こちらのブログで詳しいエピソードが載っていた。)

今のニッポン国は欧米諸国に同調し、ロシアに対して「侵略戦争である」と非難決議をしている。

しかし、今回のロシアって、かつての帝国ニッポンと似ているんだよなあ…

で、毒オトナたちは「いままで『憲法9条守れ』を言うとった人たちは憲法9条かかげてロシア軍に対して『人間の盾』になれよ」などと誹謗・揶揄をがなり立てている。

先のエピソードにのっとれば、ロシアへの非難決議をしているニッポン国もまた「左翼」、ある意味憲法9条にのっとったことをしているのだが…

最後に

最後に、私の師匠、「イダヒロユキ(伊田広行)」氏のブログ最新記事を紹介する。

hiroponkun.hatenablog.com

ウクライナは今、NATOに入らないという妥協案でとにかく停戦する、抵抗せずにロシア軍の侵入・支配を甘んじて受け入れる判断をすべき段階かと思う。

命を守るために逃げろ!  ロシア・プーチンによるウクライナへの戦争について - ソウルヨガ

 

 

過去、命をかけて様々な不正と戦った人々のたましいを受け継ぐからこそ、今その教訓から、死ぬことが見えている中で命がけでロシアに抵抗し続けるだけが道ではないという視点が広がってほしい。今後、ロシアはうまくいかないと、銃で市街戦で戦うようなレベルではなく、ミサイルや爆弾で、抵抗のしようがなく虐殺するのだ。その最大の無差別の武器が原爆だ。最新の武装勢力・武器の前では、昔のゲリラ戦の抵抗など都市ではできない。

命を守るために逃げろ!  ロシア・プーチンによるウクライナへの戦争について - ソウルヨガ

 

これは大事な視点だと思う。

それではまた次回。

*1:アジア・太平洋戦争」と言われるのが一般的。「15年戦争(1930年代~1945年まで)」や、本多勝一氏が提唱した「50年戦争(日清戦争~1945年)」という言葉もある。