ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナ社会の解きかた(66)民主主義があまりにも未熟なこの国で、「世直し」の手段は「テロ」か「クーデター」くらいしかないんちゃう?

こんにちは。ついに9月になりましたね。まだまだ盛夏なんですけど…

今回も「毒オトナ社会の解きかた」です。

動画投稿してふと思ったことを綴ろうと思う。

 

民主主義があまりにも未熟なこの国で、「世直し」の手段は「テロ」「クーデター」くらいしかあらへんのちゃう?

この間、私の動画コンテンツ「毒オトナ国語辞典」を更新した。

youtu.be

以前に綴った「この国ニッポンにおける『権利』観は『御恩と奉公』程度でしかない」ことを動画にしたものである。

今回から概要欄に参考にしたサイトや書籍などのリンクを載せることにしたのだが、その際に以前紹介した「国賦人権」について綴っていた記事に面白いエピソードを発見した。

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

gendai.media

その部分を一部引用。

一君万民の平等思想は、経済不況により格差社会に不満を抱いた人々にテロリズム的行動を起こさせた。その発端は安田財閥安田善次郎を暗殺した朝日平吾の事件だ。ウイルス感染の流行(スペイン風邪)と戦後恐慌(第一次世界大戦後)による不況の中で巨額な富を得ていた善次郎の暗殺は社会に衝撃を与えた。自害した朝日の遺書には天皇を根拠とする平等思想から「天誅」を加えたと綴ってある。

その直後、朝日の影響を受けた何者かによって原敬首相が暗殺される。二・二六事件を起こした青年将校も一君万民の平等思想から経済的利権を独占する支配階級に行動を起こした。当時、彼らに理解を示す庶民も多かった。

一君万民の統一理念は、平等思想と結びついたことによって、それを考えた人々が想像もしなかった方向へと向かった。天皇への熱狂的忠誠心を抱いた国民がそれを担うことによって、もはや製作者が操ることのできないほど力を発揮し、暴走したのである。

私はこの一文を読んだとき、ふと思った。

「『権利』や『民主主義』があまりにも未熟で中途半端にしか理解されないこの国で、『世直し』を図ろうと思ったら要人暗殺や大量殺害などの『テロ』か『クーデター』くらいしか手段がないんとちゃうんかなあ」

同志・プレカリアートさんも「テロ」実行犯に「そこにシビれるあこがれるゥ」とほめそやした

実際、引用部分に出てきた「安田善次郎暗殺事件」などを、昨年起こった「元内閣総理大臣殺害事件」や今春起こった「現役の内閣総理大臣に対して爆発物を投げ込む事件」と結び付けられて語られることが多い。

www.nhk.or.jp

そして昨年や今年の事件が「結果を出している」ということも見逃してはならないだろう。

昨年の事件では「宗教2世」、あるいは「毒親が『宗教系カルト団体』にのめりこんだら本当に洒落にならない問題」が注目されるようになったし、今年の事件では私の盟友にして同志(と勝手に思っている)プレカリアートさんが「被選挙権と供託金の制度に不満を持っていた」実行犯に対し「そこにシビれるあこがれるゥ」とばかりにほめそやし、記念にX(旧Twitter)アカウントをフォローした。

blog.goo.ne.jp

昨年の事件の実行犯のXアカウント*1も、もし凍結されていなかったらプレカリアートさんはフォローしていただろう。

「キレイゴト」で下の訴えを押さえつける世の中は絶望しかない

ここから見えるのは、「キレイゴト」を持ち出して「下=社会的マイノリティ」たちの声、訴えを押さえつけるような世の中は絶望でしかないということである。

「民主主義」を体現する舞台というべき国会(衆議院参議院)が体を張って戦っていた「れいわ新選組」を叩き、「あの茶番政党」までそれを黙認するようなことを目の当たりにしていたら、そりゃ「テロ」「クーデター」を企んだり、そして実行者を拍手喝采もしたくなるよなあ。

そんじゃまた。

*1:ホラーゲーム「サイレントヒル(Silent hill)」をアカウント名にしていた。