ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

前々回のエピソードで思い出したこと。

こんにちは。

前々回、クローズアップ現代プラスで放送されていた内容について綴った。

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

その番組を見ていて思い出したのが、「ダイの大冒険」のワンシーンのセリフを改変したパロディ漫画なんだよなあ。

この手の漫画のシリーズは本当に面白かった。
まあ著作権的にはアウトなんだけど、昔あった「ジャンプ放送局」の「ドラゴンボールパロディ特集」を思い出したよ。
あれもワンシーンのセリフを改変してギャグにする内容だった。

閑話休題

しかし本当に新卒採用を逃したら非正規雇用しかないのはつらすぎるよなあ…
「だからみんな新卒の時に就活するのよ」とか言っているんだけど、私が新卒の就活をしていたときは本当にひどかったからなあ、特に「高学歴サマが何の用だ」とか言われたりしたときは涙が出た。

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で、最後の叫び「俺らの悲惨さをよっく目に刻んどけよッ!!!」「このバッカヤローッ!!!」というのが、まさにあの番組だったのではないかと思う。

それでは。現在「星のドラゴンクエスト」にて、「ダイの大冒険」コラボイベント開催中です。

もう、「HOGO NAMENNA」とかはとうに忘れているんだろうなあ…

こんばんは。Buenas noches!!

今回は、前回記事で触れた「マガジン9・雨宮処凛がゆく」の内容について綴る。

maga9.jp

そういえばあった「HOGO NAMENNNA」

記事の冒頭にはこうある。

  今年を振り返ってみると、年明けそうそう衝撃を受けたのは小田原市の「保護なめんなジャンパー」事件だ。ご存知、小田原市生活保護担当職員が、「保護なめんな」「不正受給はカス」などと英語やローマ字でプリントされたジャンパーを勤務中に着用していた問題である。

 そういえばあった。不覚にもわすれかけていた。
「HOGO NAMENNA」とかいろいろ書かれていたジャンパー。
あと「SHAT=生活保護『悪』撲滅チーム」とか言ってさあ。
いわゆる「シャットアウト」的な意味での綴りは「SHUT」のはずなんだけど…
すさまじいブログこと「ぼそっとプロジェクト」ではこの部分を、

スハット

とか言っていて面白かったなあ、皮肉がきいていて。

blogs.yahoo.co.jp

しかし、もう忘れているんだろうなあ…

しかし、この「SHAT」「HOGO NAMENNA」は、年末の現在、もう忘れられてしまっている感がある。

新語・流行語大賞」にも取り上げられなかったし。
年明け早々の出来事、というのが「分が悪かった」のだと思う。

ほら、「ミスター味っ子」などの料理対決漫画では「後で食べたほうが対決に勝利する」という法則があるでしょう。

どうしても1年の話題を振り返るタイプのイベントでは夏以降の出来事のほうが選ばれやすいんだよなあ。

「忘年会」「年忘れ」という言葉が、私は嫌いだ

忘れてしまうといえば、この時期よく聞かれるフレーズが、

「年忘れ」「忘年会」

であろう。

私はこれらの言葉が大嫌いだ。
なぜなら、この1年間をまるまる忘れてしまおうと言うことではないのか、という気がするからだ。

私たちは過去を背負って、現在を生きている。
そして、時にはその過去を振り返る、あるいは向き合う必要もある。

これらのフレーズには、そういうことを「ないがしろ」にしようという雰囲気がどうしてもぬぐえないのである。

最近、知人の方が友人とともに開催した飲み会では、

「望年会」

という文言が使用されていた。

過去の1年間を心に刻みつつ、新しい1年を希望のある年に、という意味が込められていていいように思う。

そういえば、今年のノーベル文学賞受賞者の方のNHKインタビュー全文に、
「過去を忘れるか、過去と向き合うか」
という項目があるが、まさにその通りだと思う。

www3.nhk.or.jp

それではまた。

就職氷河期戦線異状あり・番外編②「アラフォー・クライシス」だと?何をいまさら…

こんにちは。Hola amigos!!

最近、またブログを綴るネタが増えてきた。
実は今日、「マガジン9」の「雨宮処凛がゆく」コラムのことについて綴ろうと思ったがまた次回にする。

昨日(12月14日)、NHKクローズアップ現代プラス」において、「アラフォー・クライシス」のことが放送されていた。

www.nhk.or.jp

今回は「就職氷河期戦線異状あり」の番外編第2回として、この番組のことを綴る。

番外編第2回・「アラフォー・クライシス」だと?何をいまさら…

番組の紹介文にはこうある。

給与に関する驚きの事実が明らかに!世が空前の“売り手市場”に沸く中、どの世代も月収が軒並み増加。しかし、アラフォー世代の給与だけがダウン。40代前半では、5年前に比べて2万円以上下がっていたのだ。実はこの世代間格差、就職したタイミングが大きく影響しているという。収入が低く、結婚もままならない。生計を頼ってきた親世代が高齢化し、共倒れの危機も…。アラフォー世代が直面する問題をとことん考える。

 なお、こちらで番組のダイジェストが綴られているので、番組未視聴の方はこちらをご覧ください。

アラフォー・クライシス - NHK クローズアップ現代+

あれから何も救済されないまま、私を含めた「2000年代就職氷河期組」はアラフォーになった

私が就職・所属先が決まらないまま大学を卒業してから来春で18年になる。

本当に年を取ったよなあ…

そしてそういった人たちへの支援策・救済策もなにもされず、侮蔑と自己責任論をさんざんにぶつけられまくった。

当時の政権与党は「仕事がなければ自分で作れ」と言った。
その「仕事を作った」結果の一つが「オレオレ詐欺」に代表される「特殊詐欺」であった。
「どうせ自己責任と切り捨てられるのなら、犯罪やったって構わないよなあ」
そんな考えが透けて見える。

そこまで頭が回らない、私も含む大部分の人たちは「公認されない社会的弱者」となり、「公認された社会的弱者」を侮蔑するようになる。
女性、「在日」、障がい者、その他「公認された社会的弱者」として恩恵を受けている人…
現在の「ヘイトクライム愛好家」たちのボリュームゾーンもこの世代である。

こうして、私たち「2000年代就職氷河期世代」は、気が付けば「アラフォー」になったのである。

あの侮蔑語の名付け親が同時に2人出演

番組では、「パラサイト・シングル」の名付け親「山田昌弘」氏と、「NEETニート)」「SNEP(スネップ)」の名付け親「玄田有史」氏が出演されていた。

玄田氏は「アラフォー世代だけ給与額が5年間で減っている」メカニズムを解説し、山田氏は「70・40問題*1」の解説をしていた。「これらの問題は世帯に隠されてしまう」と。

しかし、「パラサイト・シングル」は「社会に巣くう寄生虫」などといって侮蔑し、「NEET」もまた「『働いたら負けかなと思っている』などと抜かす就労意欲の低いクズ人間」という意味の侮蔑語として消費されていった。

参考の過去記事↓

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

本当はこれら新語も「問題を提起するための象徴」として取り上げてほしいと思い、名付けたのだろうと思う。
しかし、「侮蔑語として消費されている現状」に対し、2人とも「侮蔑語として使用することは慎んでほしい」などとアクションを起こさなかったことは批判されてしかるべきであるし、私はこの事実を絶対に忘れないだろう。
これが「高給取りの大学教授閣下様」なのだ、とね。

ああ、後述するけどやはり「イダヒロユキ(伊田広行)」師匠はその点で偉大だと思うわ。

アラフォー「元・2000年代就職氷河期組」は「正社員就職」よりも、「脱・主流秩序」の道を歩むべき

番組の最後には、東京都などで実施されている「正社員への再就職講座」などが紹介されていたが、この世代になると「正社員という名の椅子」なんて少ないと思うなあ。

そこで、私が勧めるのが師匠「イダヒロユキ」氏がが日ごろから仰っている、

「脱・主流秩序」

の道を歩むことである。

つまり、就労面については別に正社員にこだわらなくてもいいではないか、非正規雇用でもいいではないかと考えること。

福祉・社会保障制度は「現代的権利」として、積極的に利用しよう。
「納税などの義務を果たしていない奴は云々」とか抜かす奴には「それは鎌倉時代の『御恩と奉公』じゃないの?」と言い返してやれ。

私自身は現在の職場で定年まで勤めるつもりである。
現に職場の上司からもそう励まされているから。
そして、「発達障害精神障害持ち」として、「障がい者福祉」は積極的に享受するぞ。

それにしても、何が「アラフォー・クライシス」だ。
問題をほったらかしたツケであって、「クライシス=危機」でも何でもないわ。

それではまた。

*1:80・50問題も含む。つまり老齢の親のすねにかじったままの子ども世代。私もそれに含まれる…

就職氷河期戦線異状あり・番外編①ミソジニー暗黒面に陥りかけた「男は採らない」

こんばんは。Buenas noches!!

今回は「就職氷河期戦線異状あり」の番外編としてあるエピソードを綴ろうと思う。

番外編第1回「ミソジニー暗黒面に陥りかけた『男は採らない』」

私は以前の記事で、このようなことを綴った。

あれから数年が経った。

非正規雇用ではあるが、私は職場に定着することができた。

むろん、HIKIKOMORI時代は女性に対して敵意を抱いていたこともあった。

しかし、それでも「女性をめちゃくちゃにしてやりたい」と倒錯した感情には陥りたくなかった。

諸星ノアの「性欲」と「女性観」への腹立たしさ。 - 豚猫大好きぶーにゃんの社会的弱者研究所

 今回は、太字強調したことについて綴ろうと思う。

ハローワークの求人票から、「男性●人、女性×人」という表記が無くなった

私が初めてアルバイト探しにハローワークを訪れたとき、求人票には「男性●人、女性×人」という表記があった。
「あ、これは女性を募集しているんだな」と見分けをつけることができた。

その後、西暦2000年ごろだったかなあ、いわゆる「男女雇用機会均等」という名のもとに、「男性●人、女性×人」という表記が消えて「採用予定●人」という表記がなされるようになった。

そうすると、私にとっては困ることが起こってしまうのであった。

「申し訳ないですが、先様は女性をご希望です…」

自分が「これは自分にも合っていそうだ」と思って求職窓口に求人票を提出する。
紹介状を発行してもらうためだ。

私は主に、コンピューターの入力を得意としていた。
出来ればオフィスでの事務作業を希望していた。

しかし、この手の求人票を窓口に提出すると、必ずと言っていいほどこういわれた…

「申し訳ないですが、先様は女性をご希望です…」

おい、「男女雇用機会均等」のはずだろうがよ…

どうやら私に適性のある職種はどれもこれも、

「女性向け」

とされていた。
そして、求人票を持っていくと上記の返答をされた。

ミソジニーの暗黒面に陥りかける

当時、「女性専用車両」が主にネット上で叩かれ始めていた。
「なんで『女性専用車両』だけ作るんだ。せめて『男性専用車両』も作れよ」
つまり、「女性の側ばかりが優遇されやがって」という「異議申し立て」である。

むろん、女性専用車両はきっかけの一つに過ぎない。
要は「女尊男卑」の風潮が許せないのである。

そして、当時の私にとっても同意できる点が多かった。
「男性向けとされた職場に女性が進出するのはOKなのに、女性向けとされた職場に男性が進出するのはNGなのか!?」

たとえば助産師ならまあわかる。
出産を扱う以上、女性器と接することもあるのだから。

しかしオフィスの事務作業などで男性が断られる理由なんてないはず。

表には出さないものの、私は女性に敵意を抱くようになった。

ミソジニーの暗黒面に陥りかけた。

ミソジニーの暗黒面から救ったのは「大佐」だった

数回の就職失敗の後、私は「精神障害向けの地域活動支援センター」に通い、「大佐(精神保健福祉士)」に出会った。

大佐は、私の思うことを受け止めてくれた。
大佐が語ったのは、

「あなたには理不尽なものもあるかもしれないけど、あらゆる社会制度には『理由』がある」

ということだった。

たとえば、事務作業を男性がとってしまったら、女性の枠が無くなってしまう、ということを話してくれた。

納得は出来なかったが、「理由」を言われると、「それも確かにそうだなあ」と考えてしまうものである。

大佐が打ったのは逃げの一手かもしれないが、それでも私が「ミソジニー暗黒面」に陥らないようにするには十分なものだった。

あれから10年くらい経ったが、私は「女性にやさしく」という気持ちを忘れないようにしている。

それでは。

【近況報告】過去記事関連の補足。

おはようございます。Buenos  dias!!

今回は近況報告として、いくつか項目を分けて綴る。

「毒を吐くブログ」

先月、「毒を吐いて癒している系のブログ」の読者がわきまえるべき「作法」を綴ったが…

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そういえばこちらのブログも「毒吐き系」の典型なんだよなあ。

www.30hikikomori.com

とにかく「自宅で騒音を流しまくる兄」への憎悪が半端ない。
文章が支離滅裂になってしまっているところもグッド。
あと面白いのは、自分の境遇をAmazonの自費電子出版にもぶつけていること。

そう言えばこの人、二条淳也師匠のブログにもコメントを寄せる常連だったよなあ。
しかし最近の師匠のブログには全然コメントを寄せる人がいないなあ…
本当に寄せる人がいないのか、それとも師匠が拒絶しているのか…

ミサンドリー」論

これも、先月綴った「フェミニズムミサンドリー」の関連。

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まさに私が綴ろうとしていたことを以前に綴られているブログがあったので紹介する。

mitsusato-yamada.hatenablog.com

「なぜミサンドリー(ミサンドリズム)に走るのか」の分析もされており、とてもいい記事だと思った。

そういえばこの間寄せられたコメントでハッと気づいたが、「自称フェミニスト」のミサンドリストは出産育児すら否定する人が多いよねえ…

私事で恐縮ですが…

最後に、私事で恐縮ですが…

弟夫妻に第2子ができる予定です。
出産予定日は来夏、7月ごろ。

それではまた。

「フラリーマン」などと言って、労働時間短縮を「いいことであるとは限らない」とする風潮。

こんばんは。Buenas noches!!

今回はNHKおはよう日本」で話題になった、

フラリーマン

について綴る。

詳しい内容はこちら。

男たちがまっすぐ帰らない理由|けさのクローズアップ|NHKニュース おはよう日本

つまりこういうことだ。

「『働き方改革』という名のもとに進められる『労働時間短縮』は良いんだけどさあ、俺、早く帰ったとしても共働きなどで妻や子がいないから、それまでどこかで寄り道しているしかないんだよねえ」

こういうニュースを見て、うちの父親などはしたり顔で言うんだよねえ。

「労働時間短縮なんかしたところでさあ、必ずしもいいことではないんだよね。個別のケースもかんがえなきゃあ」

そりゃあさあ、個別のケースも考える必要はあるかもしれない。
しかし、だからと言って一部のケースを取り上げて「過剰な労働時間の短縮」を進めないというのは愚かというしかないと思う。
そういうミスリードを促す内容を流すNHKNHKだ。

なお、当のNHKの記者が過労死していたことが発覚したのはこの放送があった日(9月19日)から2か月後である。

それではまた。Adios amigos!!

わが国は、「社会的弱者のエンパワメント」は「特権」として叩かれます…

こんばんは。Buenas noches!!

前回の記事で、「(現代の)フェミニズムは、男女、いや性的マイノリティ含め『生きやすくする』ための活動」であると綴ったが、このとき私が思い出したことがある。

それはこちらの記事。

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

 その一部をこちらに引用。

まさに、「情けは人のためならず」という言葉があるが、「発達障害当事者への配慮は当事者のためならず、そこにいる人たちみんなのためである」といえよう。

子どもの発達障害は(発展途上ではあるが)「おそるるに足らないもの」になりつつある。のだが… - 豚猫大好きぶーにゃんの社会的弱者研究所

 そう、「女性が生きやすくするための施策」「発達障害当事者が生きやすくするための施策」etc…はほかの立場の人たちにとっても生きやすくすることにつながるはずなのだ。

ああそれなのにそれなのに!!

わが国ではこういう「社会的弱者が生きやすくするための活動・施策=エンパワメント」は、

「特権」

という名のもとに叩かれることが多い。

いわゆる「在日特権」がその代表だろう。わが国に暮らす外国籍の人たちが生きやすくすることに対して「特権」と叩き、一部には当事者も殺してしまえと煽る。

昨年には「障がい者」に対し植松某が最悪の形で「特権批判」の凶刃を振るった。

もう、私はこんな国が嫌だ…
本当にいい加減にしてほしいわ。

まあ、この根底には、弊ブログのテーマである、

「公認されない社会的弱者」

の問題があるのだと思うんだけどね。

それではまた。