ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

ああ、これだからリベラル派・人権派は受け入れられないんだろうなあ。

おはようございます。

以前、ある雑誌の読者投稿欄にて、こんな投稿を読んだことがある。

「私は失業者だ。この間ハローワークで事務作業の求人に申し込んだが『この求人は、先様は女性を希望しているようです』と言われた。これって男性差別であり、男女雇用機会均等法違反ではないのか。」

という内容だった。

後の号に、この投稿への反論が掲載された。投稿者は人権派の大学教員。

男性差別だと叩くことよりも、『事務作業が女性向けの仕事』と考えてしまい、押し込めてしまう社会自体が問題ではないのか。社会を変えていくことが最も重要だ。」

う~ん、ずれてるなあ…

確かに、社会全体を変えていく努力は必要だと思う。それは否定しない。
しかし、最初の投稿者は「早く仕事にありつきたい」のである。「社会の変革」はその次なのである。

よく、藤田孝典氏など貧困問題に取り組む人が言っていることに、「労働組合やリベラル・人権派活動家は『社会変革』ばかり言って、目の前の困窮者の問題解決をしようとしていない」ということがある。

全くその通りだと思う。

社会変革って、いったいどれくらいの時間がかかるのか。
社会変革が実現したところで、困窮者本人は土に還ってしまっているかもしれないのだ。

ゆえに私も言う。
「社会変革も大事だが、まずは現在ある制度を利用して、生き続けるための方策をとるべきであり、そのためには『公認された社会的弱者=障がい者』になることを目指そう」と。

そう言えば、就活中、私もよく言われたなあ。
「ああ、これは女性がほしいようです」…*1

*1:ちなみに、私がハローワークを利用し始めたころは「男○人、女●人」という表記が求人票にあった。大学卒業したころに法改正でこの表記が消滅した。むろん、これで男女の雇用機会均等が進むはずもなかった。