こんにちは。¡Hola amigos!
今回も前回に引き続き、「毒オトナしぐさ」を指摘する言葉の紹介である。
今回は「ホワットアバウティズム(What about-ism)」。
ホワットアバウティズム―じゃあこの問題はどうなんだよ!?
「What about…」とは、「…はどうなるのか」といった意味である。
What aboutの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書
これはたびたび「毒オトナしぐさ」として用いられてきた。
代表は「煙草嫌いに対して『自動車の排ガスはどうなんだ』」
古くは、あるいは代表的なケースでは、
「煙草嫌い(嫌煙権の主張)に対して『じゃあ自動車の排ガスはどうなんだ?』と揶揄する」
ことがあげられる。
「排ガスだけじゃないぞ。毎年『交通事故』で万単位の死者まで出ている。お前たちはこういう問題を無視してたかが煙草に対して非難の声を浴びせるのか」
なんていう声もあった。
こんな言葉、「当事者目線(この場合は煙草嫌い)」を持っていたら絶対出てこない台詞である。
煙草嫌いたちは「副流煙が苦手」などということはもちろんのこと、私のように「煙草および煙草好きという存在自体にトラウマを抱いている」人などもいる。
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しまいには
- 煙草が嫌いなら山へ行け、田舎へ行け
- ニッポンの煙草容認社会が嫌なら日本から出ていけばいいじゃないか
とまで言われる…
「下」が声を上げると飛んでくる「ホワットアバウティズム」。結局は対象を黙らせたいだけ
本ブログでは何回か、「#KuToo」署名運動の「石川優実」氏について綴った。
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これに対しても、
- 男性の「スーツにネクタイ姿」については何も言わないのか*1
- ヒール靴が好きな人は無視か
などの「声」がぶつけられた。
石川氏にこういう「声」を送る人たちは決して、
- だったら俺たちの力で『スーツにネクタイ』解放運動をすすめていこう
- ヒール靴だとかスニーカーだとかいちいち職場で指定されない社会にしていこう
などとは絶対に考えない。
単に石川氏に「石」をぶつけたいだけ。
マウンティングをしたいだけ。
「下」が社会に異議を唱えることが許せないだけ。
最後に、「ホワットアバウティズム」の本質を突いたツイートを紹介したい。
ホワットアバウティズムが、ツイッターで寄せられる「いわゆるクソリプ」に占める割合はかなり高いと思う。「では何々はどうなんだ」「何々を批判するお前は、別の何々をなぜ批判しないのか」など、小学生の口げんかで「相手を黙らせるための論法」。https://t.co/ob3XeIpwpb
— 山崎 雅弘 (@mas__yamazaki) February 6, 2017
これもまた、前回綴った「毒オトナしぐさの命名・言語化」といえる。
そんじゃまた。
*1:私も「スーツにネクタイ姿」は全然駄目。せいぜい「ワイシャツにスラックス」が限界。