おはようございます。
この間の「バリバラ」「ハートネットTV」で、「社会の役に立たない」「使えない」障がい者*1のことが話題になった。
以下の2つの番組でだ。
前者は今夏の相模原市殺人事件について、後者は今春から施行された「障害者差別解消法」について語る内容だった。
この二つで、「発達障害」のことが話題にされた。
「自分は役に立たない」「こいつは足手まといだ」
前者の番組では、例の事件の容疑者*2に賛同すると綴るアスペルガー症候群当事者が登場する。
この方はいわゆる「クローズ」で会社勤務されていて、「役立たず、無能」と罵られている。
仮に自分の障がいをオープンにして必要なフォローを受けたとしても、逆に「あの人は何もできないから」「いないほうがいいよね」と後ろ指をさされてしまうだろうと言う。
後者の番組では、視聴者からのお便りという形で、「発達障害の当事者が職場にいるが、ミスが多く、一人に任せられない状況で、『自分は仕事ができない』という自覚がなく、いずれ大きな事故につながるのではないかと危惧」し、「周りはその方のフォローで追われる」とし、「障がいを理由にした就業制限は差別かもしれないが当の障がい者にも『差別される理由』を納得してほしい」としている。
いずれの番組でも、インタビュアー、パーソナリティからの答えは、
「工夫」
ということばで片づけていたが、その「工夫」をするにしても、企業・事業所側に余計な負担(コスト)をかけることになる。
見ていて私は少し「ずれ」を感じた。
私は事業所からの「工夫」を施してもらって*3長期間働き続けているが、こういう事業所は極めて「まれ」だろう。
「大人の幼稚園」がもしかしたら必要なのかも…
では、「事業所では足手まとい」とみなされてしまう障がい者、あるいはHIKIKOMORIなど社会不適応当事者はどうしたらいいのだろうか。
そこで私が必要だなあと思うのが、以前シリーズ連載「私と発達障害」の中で綴った「大人の幼稚園」=「就労支援施設B型」である。
sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp
「大人の幼稚園」というと、なんだか屈辱的に思えるし、実際私も屈辱だったのだが、要は「居場所づくり」である。
いわゆる「一般的な就労」に耐えられない当事者たちの居場所である。
こちらの記事での当事者たちは「自力で排泄もできない」ほどの人たちだった。
少なくとも、「一般的な就労」にはとても耐えられないだろう人たちだった。
そういう人たちにとっては必要な施設なんだろうなあ、今の自分にはようやく理解できるようになった。
「障がい者、社会不適応当事者の就労」については、今後とも随時綴っていきたい。