ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナの条件・第3回「ステレオタイプでマウンティング」

おはようございます。

おととい、フジテレビ系で「憎悪ポルノドキュメンタリー」が放送されたという。

「入国管理局に収容されている外国人は『不法移民』だ」という決めつけにもとづく酷い内容だったんだって。
これもまた前に綴った「ステレオタイプ」を醸成するコンテンツだといえるだろう。

ちなみに私がネットゲーム「戦国IXA」を引退した理由の一つは、当時ツイッターでフォローしていたIXAプレイヤーの一人が「難民は不法移民」などとヘイトツイートしていたことだった。
むろん、引退に伴いフォローも切った。

sgtyamabuunyan.hatenablog.com

さて、今回の「毒オトナの条件」は、引き続き「ステレオタイプ」について綴る。

第3回「ステレオタイプでマウンティング」

さて、最初紹介したように各種マスメディアはいろいろ「ステレオタイプ」を作りたがる。
主に週刊誌の記事やバラエティ・ワイドショー番組で。

前回も綴ったが、「NEETニート)」に関して「働いたら負けかなと思っている」と話した人間がその代表だろう。
そういえばこの「ステレオタイプ」を作り出したのもフジテレビだったな。*1

こういう「NEET像」が「ステレオタイプ」という形で共有され、私に対しても「糞NEET死ね」という言葉をぶつけるようなことが起こったりしたわけ。

「派遣切り」の際の非正規雇用労働者バッシング

ちょうど10年前、リーマンショックに伴う「派遣切り」が話題になった。
その際に起こったのが当事者=非正規雇用労働者たちに対するバッシングだった。

当時、「派遣」も含む「非正規雇用労働者」といえば「能力が劣っている人間がなるもの」という「ステレオタイプ」が醸成されていた。
「能力が劣っているのだから切られて当然」というような。

その年の年末、「年越し派遣村」というものも話題になったが、その際も「支援を受けている人たちは派遣ではなくホームレス」「運営者はプロ市民」などのバッシングがすさまじかった。

これらのバッシングは富裕層とされている人たちからはもちろんのこと、似たような立場である「非正規雇用労働者」からもブログ等で発信されたことに私は驚いた覚えがある。

マウンティングして「確認」したい

なぜ、こんなことをするのか。

それを解くためのキーワードが、
「マウンティング」
である。

「マウンティング女子」などという言葉が話題になったが、要は、

「自分が(マウンティング相手よりも)優位な立場にいる」ことを確認する行為。

  • 自分は「年越し派遣村」などの世話など受ける必要がない
  • 自分は「NEET」ではない
  • 自分は非正規雇用労働者に甘んじないように「努力」をしてきた人間だ
  • 自分は「不法移民」ではないetc…

こういったことをマウンティングによって「確認」し、自分自身を「安堵」させるのである。

次回はこの「マウンティング」についてもう少し綴りたい。

*1:「とくダネ」というワイドショー番組。