こんにちは。最近寒いですね…
さて、今回は毒オトナの条件第11回。
今回は「これが『毒オトナ』だ」というモデルケースを紹介する。
毒オトナのモデルケース~浪速のドナルド・トランプ
今回、「モデルケース」に出てもらうのは「浪速のドナルド・トランプ」とでもいうべき方である。
いや、当の「ドナルド・トランプ」本人よりも政治家としてのキャリアは長いのだから「のちのドナルド・トランプである」というべきか。
当時高校生だった人に放った暴言から見る「毒オトナの条件」
3年前の記事であるがこちらの記事を見てほしい。
当時、ある高校生が「浪速のドナルド・トランプ」に「私学助成の拡充」を訴えたが、氏はとにかく暴言を浴びせかけ、ついには泣かせてしまった。
当時、屈辱の涙を流した高校生が「あの時」を振り返る、という記事なのであるが、とにかくここから「浪速のドナルド・トランプ」氏の「毒オトナの条件」が見えてくるのである。
「訴えへの遮り」と「『私は努力して主流秩序に順応した』アピール」
記事では、「浪速のドナルド・トランプ」氏はこんなことを言い放ったという。
「いじめられた時になんで転校しなかったんですか? 転校すればよかったじゃないですか」
「高校は訓練の場です。社会に出るまでの通過点でしかないんだから、そんな訴えには意味がない」
明らかに高校生たちの訴えに対して「遮る」言動をとっている。
真摯に聞こうとしていないのだから。
sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp
ほかにも、高校生たちに対する「虐待」が続くのであるが、その理由を記事に出た当時高校生だった人はこう分析する。
(引用者注・「浪速のドナルド・トランプ」氏は)自分が(母子家庭という)しんどい環境から公立の進学校に入り、弁護士になったという自信があるせいでしょう、困っている人に対してすごく厳しい。貧困家庭に生まれたのも、勉強してそこから抜け出せないのも自己責任だという考え方です。
これなんか、まさに本シリーズ連載第6回で綴ったことだわな。
「『私は努力して主流秩序に順応した』アピール」そのもの。
sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp
毒オトナから拍手喝采
この、「浪速のドナルド・トランプ」氏が高校生たちに対しておこなった仕打ちは世の「毒オトナ」たちから拍手喝采を浴びる。
そして高校生たちに対して「プロ市民」「共産党の手先」などというレッテルを貼り付けた。
むろん、毒オトナの一人である私の父親も「浪速のドナルド・トランプ」氏を絶賛していた。
当時「HIKIKOMORI」だった私へのマウンティングだった。
毒オトナ好みの政党も設立
そして「浪速のドナルド・トランプ」氏は毒オトナ好みの「浪速のトランピズム政党」というべきものを設立。同党所属の政治家たちもまた毒オトナ好みの言動をすることで有名になった。
記事が掲載された3年前はちょうど大阪府知事、大阪市長の改選期だったが、記事に出た元高校生氏の願いもかなわず「浪速のトランピズム」は現在も大阪を支配している。*1
毒オトナがいる限り、「浪速のトランピズム」は永久に不滅です
現在は「自称一般人」として、テレビやメールマガジン等で毒オトナ好みの言動を続けている「浪速のドナルド・トランプ」氏。
なんだか国政進出もうわさされているが、まあ彼なら国政にも難なく立てるだろう。
彼の後ろには何万人もの「毒オトナ」たちがいるのだから。
毒オトナがいる限り、「浪速のドナルド・トランプ」、そして「浪速のトランピズム」は永久に不滅です!!
なにせ、「浪速のトランピズム」はアメリカ、フィリピン、ブラジルなど世界各地に波及しているのだからね…
なお、「浪速のドナルド・トランプ」については産経新聞が10年前に氏を取材した「橋下徹研究」を読むことをお勧めする。
産経新聞10年に一度のいい仕事をやってる。
それでは。次回は第一部最終回です。