ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナの条件(72)毒オトナのモデルケース~自称メンタリスト(笑)

こんにちは。

いつもはこの時期は「暑い」「また猛暑日か」と冒頭で綴っているところだが、今回は珍しくずっと雨が続いている。少なくとも今週末まで続きそうで…

来週は先月受けた睡眠検査の結果を伺う予定なのでそれまでには長雨は止んでほしいところだが…

今回も「毒オトナの条件」。

毒オトナのモデルケース~自称メンタリスト(笑)

今回は「毒オトナのモデルケース」の第3回を送る。

 過去2回はこちら。

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

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今回は「自称メンタリスト(笑)」について綴る。

もとはインチキ奇術師

もともと、彼はテレビ芸人であった。

自身を「メンタリスト」と称し、いわゆる「心を読む」形をとるインチキ奇術*1をテレビの前で披露していた。

その後、動画配信者ユーチューバーが「儲かる商売」になるにつれテレビ出演を取りやめ、動画配信、あと書籍で稼ぐようになった。

配信動画はまさに毒オトナたちが喜ぶ内容

で、今回、

「ホームレスや生活保護受給者を助けるなら猫を助けろ」

「自分はホームレスや生活保護受給者のために税金を支払っているのではない」

などと配信動画で発言し、「奇しくも」大騒動・炎上案件になった。

「奇しくも」と綴ったのは、普段ならこの手の発言・表現はニッポンの「主流秩序≒毒オトナ社会」では「当たり前」の考えであり、よほどのことがなければ炎上することなどなかっただろうということだ。

メンタリスト(笑)氏が発言した内容も、大抵の毒オトナたちの心情を吐露したものに過ぎなかったことを指摘しておく。

支援団体が非難声明

今回の件で印象的なのは、「ホームレス」「生活保護受給者」を支援している複数の団体が、

「非難声明」

を発表したことだろう。

そのうちの一つを紹介する。

tsukuroi.tokyo

 

「謝罪」内容も「モデルマイノリティなら助ける価値がある」としているに過ぎない

これらを受けて、メンタリスト(笑)氏はたまらず「謝罪」を表明したが、これも結局は「モデルマイノリティなら助ける価値はある」と表明しているに過ぎず、心を改めることなど毛頭ないのだろうというものだった。

先の声明から一部引用。

 なお、批判を受けて、DaiGo氏は8月13日夜、今回の発言を「謝罪」する動画を配信しました。長年ホームレス支援をしているNPO抱樸の奥田知志氏と連絡をとり、近々、現地に赴いて支援者や当事者から話を聞いて学びたいとしつつも、しばしば笑顔を見せながら、「ホームレスの人とか生活保護を受けている人は働きたくても働けない人がいて、今は働けないけど、これから頑張って働くために、一生懸命、社会復帰を目指して生活保護受けながら頑張っている人、支援する人がいる。僕が猫を保護しているのとまったく同じ感覚で、助けたいと思っている人、そこから抜け出したいと思っている人に対して、さすがにあの言い方はちょっとよくなかった。差別的であるし、ちょっとこれは反省だなということで、今日はそれを謝罪させていただきます。大変申し訳ございませんでした」と謝罪の言葉を述べたのです。
しかし、ここで示された考え方は、他者を評価する基準を「頑張っている」(と自分から見える)かどうかに変えただけであり、他者の生きる権利について自分が判定できると考える傲岸さは変わりません。しかも、貧困や生活困難を社会全体で支え、生存権を保障するために、権利としての生活保護制度があることについて、根本的な理解を欠いていることに変わりがありません。少なくとも現時点においては、DaiGo氏が、自らの発言の問題点を真に自覚していると評価することはできず、その反省と謝罪は単なるポーズの域を出ていないと言わざるを得ません。

(太文字・大文字強調は引用者。)

「社会復帰を目指して頑張っている人」「そこから抜け出したいと思っている人」…

まさに私が以前記事で綴った、

「モデルマイノリティ」

そのものであろう。

 

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そしてこれもまた、世の毒オトナたちの多数の考えでもある。

線引きをして、「自分は生活保護受給者の側ではない」と安心するの。

 

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著書も醜い…

そんなメンタリスト(笑)氏であるが、著書についても自分の「どや顔」「どや全身像」写真を表紙に掲載しており醜いことこの上ない。

sgtyamabuunyan.hatenablog.com

「社会的制裁」はそんなに受けないだろう

さて、今回痛い目にあったメンタリスト(笑)氏であるが、「社会的制裁」はそんなに受けないだろうと思う。

なにしろチャンネル登録者(フォロワー)数を数百万アカウント*2抱えており、運営会社(プラットフォーム)も広告効果が抜群と手放さないためだ。アカウント凍結など絶対にされないだろう。

仮にアカウント凍結など「社会的制裁」がされたとしても、第二第三のメンタリスト(笑)氏が出てくるだろうし、そうでなくても氏と同様の主張をする動画投稿者はごまんといるからだ。

一番の問題は、この手の配信者を囃し立てる毒オトナたちであろう。

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最後に、私の心の師匠である「イダヒロユキ(伊田広行)」氏が今回の件を綴っている。

hiroponkun.hatenablog.com

まさに主流秩序≒毒オトナ社会こそ改めねばならない。

次回に続く。

*1:本当の奇術師マジシャンであれば「自分のやっていることはインチキ」であることを把握しており、「いかにインチキでないように見せるか」に努めるものだが、この手の「インチキ奇術」の場合は本当に「自分は特殊な能力を持っているのだ」と勘違いしている。かつての「超能力」もそうであった。

*2:必ずしも人数ではない。ツイッターもそうだがある一人が複数のアカウントを登録し使い分けている例もある。