ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナ社会の解きかた(37)かつての「革命戦士の悲劇」も毒オトナしぐさで起こっていました

今回も毒オトナ社会の解きかた。

かつての「革命戦士の悲劇」も毒オトナしぐさで起きたものでした

いつも愛読している「マガジン9・雨宮処凛がゆく」。

最新更新回も濃いものだった。

maga9.jp

前回、「共産党」がやってしまった毒オトナしぐさについて綴ったが、今回はその「共産党」が「ニセ『左翼』暴力集団*1」と罵っている団体の話。

その毒オトナしぐさで「暴力集団化した革命戦士たち」は殺人までやってしまった。

 さて、そんな私が連合赤軍事件を知ったのは20代のこと。その時の、さまざまなことが腑に落ちた感覚は鮮明に覚えている。

 そうか、これがあったから私たちは政治からことごとく遠ざけられていたのだ。

 過剰な自己責任論や「社会のせいにするな」という圧力、またその果てに生まれた冷笑的な空気の背景には、革命を目指した果ての若者たちのあまりにも悲惨な末路があったのだ。「こりゃ、日本中が傷つくわ」。そう思った。

「まじめにやっていないから」と殺す。これはまさにニッポン毒オトナ社会の構図

で、殺した理由がこれまた「おもろい」。

 だからこそ、互いがささいなことでマウントをとろうとする。

 例えば山岳ベースに来る時に水筒を持ってこなかった革命左派のメンバーを、赤軍派メンバーは執拗に非難する。これに対して革命左派のリーダー・永田洋子赤軍派の女性メンバーが指輪をしていることを「革命戦士としての資質に反する」と批判する(結果、この女性は総括を迫られた果てに死亡)。これに対して森恒夫が打ち出したのが「共産主義化」という言葉だった。

 が、何をどうすれば「共産主義化」されるのか、誰にもわからない。しかし総括は日常のささいなことをきっかけに行われ、死に至るまで続き、次々と犠牲者を増やしていく。

いやはや、こんなことが理由で殺し合いまでやっていたのか…

とにかく「自分と違うところや行為を叩く」、まさに毒オトナしぐさやわ。

そしてこれは、昨今の「毒オトナ社会に順応するための教育」にも共通する。

同記事では以下のように綴っている。

 本書には、ある新入社員教育の動画の様子が紹介されている。

 講師の前で、何を言っても「本当のことを言いなさい!」「事実を隠している!」などと罵倒される訓練生。仕事はきれいごとではなくお金のためで、これから必死に仕事をすると誓約しなければ訓練は終わらない。

 「建築家になりたかった夢をここで今、捨てます。これからは社長の命令に従い、必死で良い社員になるよう努めます」

 何度もダメ出しされた果てにそう言って初めて「合格」となるのだ。

毒オトナ社会の「駒」になる。あるいは順応しないと許してくれない。
そしてこれは「革命戦士=暴力集団」であっても、そして「共産党」であっても同じだ。

以上。

*1:かつては「トロツキスト暴力集団」と呼称していた。これは後述の「革命戦士」たちが「世界同時革命」を訴えていたからだろう。