こんばんは。
今回も「与党も野党も茶番」。
入党を呼びかけるパンフレットにある「ウソ」を綴る。
茶番政党の「入党呼びかけパンフ」のウソ
さて、手元に茶番政党の「入党呼びかけパンフ」がある。
中身の大半は以前
sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp
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茶番政党が日本国憲法を作った?
さて、私が「ウソだ」と思ったのは終盤のこの一文。
戦前、天皇絶対の専制政治のもと、日本共産党は非合法とされ、党員は激しい弾圧や迫害にさらされました。男尊女卑の時代、女性は政党に入ることさえ法律で禁じられるもとで、日本共産党は多くの女性が参加し、女性解放のためにたたかった唯一の政党でした。このたたかいは、先輩たちの多くの犠牲をともなった苦難の道でしたが、戦後の日本国憲法に「国民主権」「基本的人権」「戦争放棄」として実りました。
この一文を見た時、かつてテレビ朝日で放送されていた「世界とんでも!?ヒストリー」というクイズ番組の「レキシー・ホラ・ショー*1」で「中村ゆうじ」が「ホラー!!」と絶叫する声が頭の中で聞こえた。
前にも綴ったけど、この茶番政党は実は「日本国憲法」の制定には断固反対していて、「天皇(皇室)の存在を廃して『人民共和国』にするべきだ」というていたんだよ。
ここで「中北浩爾」氏の「日本共産党 革命を夢見た100年(中公新書)」より引用。
一九四六年三月六日、日本政府の憲法改正草案要綱が発表される。これはGHQの民政局が原案を作成し、水面下の協議を経てまとめられたものであったが、共産党だけが反対を表明した。人民の代表による起草ではない欽定憲法である、人民主権が明記されておらず第一条で天皇の地位と権能を規定している、天皇を象徴と位置づけて神聖視している、参議院は貴族院の変形に過ぎないなどと指摘し、天皇制の廃止、人民主権の明確化、一院制の採用などを主張したのである。
(電子書籍35%地点。大文字太文字赤文字強調は引用者)
しかも「戦争放棄」についても、当時の茶番政党は「自衛戦争は認められるべき」という立場だったんだよね。
(前略)注目されるのは、戦争を二つに分類して、侵略戦争を不正の戦争、自衛戦争を正しい戦争と区別し、「憲法草案に戦争一般放棄と云ふ形でなしに、我々は之を侵略戦争の放棄、斯うするのがもつと的確ではないか」と発言したことである。これに対して吉田首相*2は「正当防衛権を認むることが偶々戦争を誘発する」と反論し、自衛戦争を含めて放棄すべきと主張した。
(同じく電子書籍35%地点)
この自衛戦争容認の立場が、のちの冷戦時代に「東側陣営の保有する核兵器はキレイな核兵器である」という立場になり、ニッポン国内の核兵器廃絶運動に亀裂をもたらすことになる。これはまたのちの連載で綴るかもしれない。
茶番政党もまた「女性は男性の付属物」という見方をしていた
「女性解放のためにたたかった唯一の政党」というのもこれまた怪しい。
ふたたび中北氏の著書より引用。
非合法活動を強いられた戦前の共産党にとって党財政と並ぶ暗部といえるのは、女性差別である。
(中略)
何よりも、女性がもっぱらハウスキーパーやレポーターといった補助的な活動に回されたことが問題であった。(中略)有能な女性活動家であっても党幹部と結婚すれば、その付属物とみなされ、家庭に入るしかなかった。戦前の指導部には女性がほぼ不在であった。共産党は結党以来、男女平等を訴えていたが、当時の日本社会の女性蔑視から逃れられなかった。そうした弱点は地下活動を通じて肥大化した。
(同じく電子書籍24%地点)
戦前から女性解放をうったえていたのは茶番政党よりもむしろ「キリスト教婦人矯風会」とか「平塚らいてう」あたりだと思う。
茶番政党の言うことを真に受けないで!
それにしても、この中北氏の著書は茶番政党から「禁書」認定され、中北氏自身も茶番政党の新聞などであしざまに誹謗されている。
言葉通りの「黒歴史」をバラされているのだから当然かもしれない。
その誹謗の苛烈さは(政権与党の一角の支持母体として知られる)創価学会が「日顕」「竹入義勝」などに見せた姿勢をほうふつとさせる。
とにかく、私が言いたいのは、茶番政党の言うことを真に受けないで、うのみにしないでほしいということ。
次回に続く。