ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

毒オトナ社会の解きかた(63)結局ね、この国ニッポンにおける社会問題の解決案は「自分磨き」ばかり

こんばんは。あらら、8月中旬まで更新が滞った…毎度毎度ごめんなさい。

今回も「毒オトナ社会の解きかた」。

相変わらず「自分磨き」しか解決案を出さないニッポンのマスコミ屋について。

 

この国ニッポンでは社会問題の解決案はいつも「自分磨き」

今回は愛読Webサイト「マガジン9」のこちらの記事から考える。

maga9.jp

記事の終盤で、先月放送されたNHKクローズアップ現代」への憤りが綴られている。
引用する。

 物価高により、生活困窮者のタンパク質摂取が減り、深刻な健康への影響が懸念されている。経済的な理由から子どもの栄養を優先していた母親が貧血で動けなくなった事例や、持病持ちの高齢者の病状が悪化するケースが紹介され、このままだと寿命そのものに影響すると医師が警笛を鳴らす。

(前略)しかし、番組はそこまで取材しておきながら、結論として提案したのは、問題の本質に斬り込むことでもなければ、政策への提案でもなく「知恵と工夫で乗り切ろう!」だったのだ。じぇじぇじぇ! である(古い)。(太文字・大文字強調は引用者)

 以前、コンビニで買ったカップラーメンの値段に驚いたツイートを上げて大炎上した私だが、あの時も「スーパーなら安い」とか「自炊が安い」という的外れなアドバイスが相次いだ。NHKも同じことをしているのかと心底驚いた。これからも物価高が進み、賃金は上がらない日本で、次は「食べられる雑草で元気に過ごす!」とか「絶食であなたもサドゥー!」みたいな番組が作られるのだろうか?
 もう、いい加減にして欲しい。無茶な前提しか提供せずに、これ以上、我慢や知恵と工夫を市民に強いるな。意図的なのかどうか知らないが、問題の本質を誤魔化すのはやめてほしい。

結局、NHKのみならず、この国ニッポンのマスコミ屋(マスメディアと言われているものとほぼ同義)たちは社会問題をどのように解決しようかと言うといつも
「自分磨き」
ばかりしか言わないのよ。あるいは「ライフハック」。

以前綴った「ワーキングプア」についてもそうだった。

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

このときも(NHKが言うたわけではないが)結局は「資産運用をしよう」「ワーキングプアに陥らないために自己啓発に努めよう」ということばかりが叫ばれた。*1

まあ、ニッポンのマスコミ屋たちは企業や富裕層の側ばかり向いているので当然の帰結なのだが。

序盤の「死ぬまで働く」話も深刻だ

また、本記事の序盤では「死ぬまで働く老人たち」の話が綴られている。

 不平も文句も言わないで働く高齢者たちの「頑張り」に胡坐をかいているのは国や政治家たちだ。低年金で生活苦に陥る高齢者が多数いる事も、生活保護の捕捉率の低さも知っていながら、すべての無策を自己責任にすり替えて、この事態を放置し続けている。

私の両親もまさに「死ぬまで働く老人」である。

以前の記事にも綴ったが中卒ですぐ働き始めたために、「自分には働くことしかできないし、それが唯一の生きがいだから」と自分自身に対してうそぶいている。

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

以前の弊ブログ記事にも綴ったが、なんか「働くことしか知らない後期高齢者」たちを「利用」しているとしか思えない。

まさにこの通りのことが起こっている。

それではまた。

*1:あるいは「闇バイト」。これは同じくNHKの「フリーター漂流」を綴った記事でも紹介した。