ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主に社会的マイノリティ、そして彼ら彼女らを侮辱する「毒オトナ」について綴っています。

与党も野党も茶番(2)茶番政党の「再生を願って」という本に、私が以前綴っていたことを裏付ける寄稿を発見

こんばんは。

ああ、前回記事からまた1ヶ月以上更新が滞った…
この間、資格試験の勉強をしていたもので…
先月試験があったのだが、無事合格した。

今回は前回より始まった新シリーズ連載「与党も野党も茶番」の第2回目。

「あの茶番政党」の再生を願うと謳う書籍の感想・書評を綴る。

 

茶番政党の「再生を願って」という本に、私が以前綴っていたことを裏付ける寄稿を発見

早速だが、こちらが今回紹介する書籍である。

こちらがその書籍。「あの茶番政党」に対して思いっきりネタバレしてしまっているが、「あの茶番政党」に必要なアップデートについていろいろ考えさせてくれる。

この中の、「碓井敏正うすいとしまさ」という方の寄稿で、私が以前本ブログで綴っていたことを裏付けてくれる一文を発見したのだ。

早速引用する。

しかし問題はここからである。そのような立派な人物によって占められる政党が、現在なぜ衰退の道を歩んでいるのだろうか。この事実は日本の将来にとっても不幸なことである。なぜなら、軍拡が進み貧困と格差が拡大する現在の日本で、もっともその役割を果たすことが期待されるのが、戦前と戦後を通じて平和と民主主義のために不屈に闘ってきた共産党だからである。それゆえ、共産党の勢力回復と前進のために同党の衰退の原因を明らかにし、それを取り除くことが日本の将来にとっても重要な課題となる。本稿の目的はこの点を追究するところにある。(P144)

そう、確かに個人(国会議員や地方議員など)は立派なの。
そして「あの茶番政党」は確かに平和と民主主義のために闘ってきたし、なにより、
「私たち≒社会的マイノリティのための代理人
として働いてくれている。

それなのになぜ国会や都道府県議会、市町村議会で軒並み勢力を減らし、私の在住する自治体はじめ議員が一人もいない「空白区」を生み続けてしまっているのか。

それを考え、なによりアップデートしない限り「あの茶番政党」と罵られ続け、ついには解散消滅するしかないであろう。

これは本シリーズ連載に共通して問い続けるテーマである。

組織維持にかまけるあまりの宗教化

繰り返すが、本当に「あの茶番政党」は、「私たちの代理人」として闘っている。

それなのになぜ伸びないのか。というよりもなぜ「私たち≒社会的マイノリティ」からすら支持が得られていないのか。

それは「あの茶番政党の『組織のあり方』にある」、と碓井氏は問うている。
再び引用。

それではなぜ共産党は現実の変化に応じた、新たな組織体質の形成ができなかったのであろうか。この問題を考える際には、組織を支配する固有の傾向について理解しておく必要がある。(P146。傍線部分の太字化は引用者。)

そこで、「組織が変化を嫌うという傾向」、「組織慣性」について綴られている部分において、私が以前綴ったことを裏付けてくださった部分がある。かなり長くなるが引用。

一方、宗教団体のような組織はどうであろうか。どのような宗教にも聖書やコーランのような原典となる教義があるが、それらは時代の変化によって変わるわけではない。古典としての教義を守り、それを広めていくところに宗教団体の役割があるからであり、それゆえ、時代環境の変化に応じた組織編成を考える必要は基本的にないと考えてよい。

 問題は政党のような政治組織である。中国や北朝鮮のような、政党と国家が一体化した全体主義的一党支配体制においては、政党は国民の意識の変化に対応する必要は基本的に存在せず、それゆえ、政党の組織編成を工夫する必要はない。その点では、この種の国の支配政党は宗教団体と似ているということができる。

 しかし国民が主人公であり、国民の支持をめぐる政党間の競争による民主主義体制においては、そういうわけにはいかない。政党は国民(選挙民)の考え方の変化に応じて、政策や組織のあり方を変えていく必要があるからである。その点では、民主主義社会における政党は企業と似たところがある。企業が自社の商品を他社と競いながら販売するのと同じように、政党は自党の政策を選んでもらえるよう、選挙民に働きかけなければならないからである。もちろん自党のアイデンティティを踏まえながらではあるが。そこでは商品と政策は同じようなものとして位置づけられることになる。このような政党間の競争による民主主義体制を、かつてJ・シュンペーター競争的政党民主制と呼んでいた。

(P147-148。太字・大文字強調は引用者。)

これは私がまさに以前の記事で「折伏しゃくぶく」について綴ったこととほとんど同じだ。

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

前回にも綴りましたけどね、「宗教」であれば上記の折伏論でいいんですよ。
だって邪宗教の存在を許していたら、世の中をそれこそ邪宗教に乗っ取られてしまうのだから。

しかし「あの茶番政党」は国政政党である。
国民からの支持を得るためには、「党自らのアップデート」が必要なのである。

残念ながら、「あの茶番政党」は「組織維持にかまけるあまりの宗教(団体)化」に突っ走ってしまっている。

  • 私たちは日本社会を根本から変えることを目指す「革命政党」である
  • 私たちは支配勢力、政権与党や大資本、大メディアなどからいろんな形で攻撃を受けている
  • 私たちは企業団体献金はもちろん、税金のお世話にもならない。事業収入と党員などからの浄財でのみ運営する
  • この攻撃や難局を覆すにはとにかく私たちの正当性を訴え、「折伏」によって党員や事業収入を増やすしかない

いずれも一般市民から「(笑)」と付されて嘲笑されかねない組織方針である。
「宗教系カルト」とほんまにそっくりやで。「顕正会*1」みたいな。

参考過去記事

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ここでおすすめの動画を紹介

さて、今回紹介した碓井氏であるが、今年初めに「党の改革」を訴え、除名処分にされた「松竹伸幸」氏のYoutubeチャンネルにゲスト出演した。

とにかく面白い動画、「神回」になっているので是非ご覧いただきたい。

www.youtube.com

次回に続く。

*1:先月中旬、代表の方が逝去されたそうな。