ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

私、ぶた猫ぶーにゃんの「社会的マイノリティ」について考えるブログです。主にHIKIKOMORIなど、「公認されない社会的マイノリティ」に関することを綴ります。

毒オトナの条件・第27回「安田浩一著『ヘイトスピーチ~『愛国者』たちの憎悪と暴力』を読んでいて思ったこと」

おはようございます。¡Buenos dias!

今回も「毒オトナの条件」をお送りする。

この間、「安田浩一」氏の著書「ヘイトスピーチ~『愛国者』たちの憎悪と暴力」を読了した。

ヘイトスピーチ 「愛国者」たちの憎悪と暴力 通販|セブンネットショッピング

本ブログで綴っている「毒オトナ」たちの中でも一大勢力となっている「ネットウヨク(ネトウヨ*1」について綴った本である。

 

ヘイトスピーチ~『愛国者』たちの憎悪と暴力」を読んでいて思ったこと

この題名の「ヘイトスピーチ」、本当は「ヘイトクライム」のほうがしっくりくるかもしれない。
また、「愛国者=他民族、特にアジア周辺諸国への憎悪をまき散らす者」も、「毒オトナ」と読み替えたほうが私としてはしっくりくる。

本書で綴られている「ヘイトスピーチ」の恐怖は、なにも「民族」だけに及ぶものではないのだから。
私自身、似たような恐怖を味わっているから。

ヘイトスピーチ」の恐怖は、「当事者」にしかわからない

本書冒頭で、「ヘイトスピーチ」のデモ現場を友人とともに目の当たりにしたときの、その友人とのやり取りが綴られている。
友人は、「ヘイトスピーチ」の攻撃対象とされていた属性を持った人=当事者であった。

朝鮮人死ね」

「殺せ、殺せ」

「ゴキブリ朝鮮人を叩き出せ」

朝鮮人は二足歩行するな」

朝鮮人は呼吸するな。酸素がもったいない」

「コリアンタウンを殺菌するぞ」

朝鮮人は生きているだけで公害だ」

(P16)

 その後、著者は友人にこんな言葉をかけてしまう。

「まあ、よかったね、名指しで攻撃されること、なかったもんね」

(中略)

「個人攻撃されなくて、本当によかったよ」

(P17)

 すかさず友人は反論する。怒りを込めて。

「なんで……」

(中略)

「なんで……よかったの? なにが……よかったの?」

(中略)

「私、ずっと攻撃されてたやん。『死ね』って言われてた。『殺してやる』って言われてた。『朝鮮人は追い出せ』って言われてた。あれ、全部、私のことやんか。私、ずっと攻撃されてた! いいことなんて、少しもなかった!」

(P18)

 ここら辺を読んで、私自身もあることを思い出した。

ニンテンドー3DSの「すれちがいMii広場」で「糞NEET死ね」と「面と向かって*2」言われたことである。

当時、私は職探しをしていたころであった。

東京大学の「玄田有史」教授猊下様がこねくりだした「NEET」という言葉は「差別語・侮蔑語・憎悪ポルノ用語」としてすっかり定着した。
ちょうど引用文における「朝鮮人」のように。

思うのは、この手のヘイトスピーチ」の恐怖は「当事者」にしかわからない、ということだ。

朝鮮人は殺せ」「糞NEETは死ね」といわれても、これらの属性に当てはまらない人はたいして恐怖を抱かないだろう。

しかし当事者はそれこそ「死の危険」を感じてしまうのである。

私自身もこれら差別語の存在を「遠い存在」だと思っていた。
とあるハイキングコースの樹木にわざわざ「被差別部落の当事者を侮蔑する言葉*3をペンキで書いた看板を打ち付ける」事件が起こったとき、「よほどの暇人だよなあ、こんなことをやってるの。他にやることはないのかなあ…」と軽く笑っていた。

しかし、「当事者」にとってみれば軽く笑う程度では済まないのである。

こういうことを「バラシて」「カテゴライズして」「侮蔑する」恐怖。
せめて、当事者ではない人は「想像力」くらいは膨らませたいものである。

NEET」にも投げつけられた「侮蔑してやるくらいがちょうどいい」

本書を読んでいると、本当に「愛国者≒毒オトナ」たちが繰り出す差別・侮蔑行為の恐怖が伝わってくるのであるが、「なぜそんなことをするのか」と問うた毒オトナの一人がこう答えている。

「ちょっと言い過ぎると思えるくらいの言葉で、ちょうどいいんですよ。これまで日本に甘えてきたんだから、朝鮮人にちゃんと伝わるよう、あえて僕らは大声で叫んでいるんです」

(P35-36)

 「ちょっと言い過ぎると思えるくらいの言葉」…
つまり差別語・侮蔑語をぶつけるくらいがちょうどいい。

これは「NEET」についても言われたことだよなあ。

以前、「NEETという言葉は侮蔑語、ネガティブなイメージのある言葉だから『レイブル=遅咲き』に言い換えよう」という動きがあったことを綴った。

 

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しかし、このことを伝えたニュースに対する「ネットの反応」は「否定的」なものが多く、

  • 言い換えだけで問題解決にはならない
  • NEET」当事者には「恥」を知ってもらいたい

といったものが並んだ。

この「『恥』を知ってもらいたい」というのが、まさにさきほどの「ちょっと言い過ぎると思えるくらいの言葉でちょうどいい」と重なったのである。

あからさまな差別が「市民権」を持ってしまった

それにしても、本書を読了して思うのは、

「あからさまな差別」が「市民権」を持つようになってしまった

ということである。

あるいは「自分たちとは違う、ネガティブでマイノリティな属性を持った人たちはいくら侮蔑しても構わないのだ」という風潮。

まさに毒オトナしぐさ。

朝鮮人」「NEET」「HIKIKOMORI」…
これらを叩くことで「奴らは自分たちとは違う」と安堵する。

本当にくそくらえだと思うわ。

それではまた。

*1:ネットウヨク」と綴ったが、正確には「『ネットで真実を知った』系のウヨク」。本書にもあるようにこの手の人間が「デモ活動」などで「外」に飛び出しているからだ。

*2:「こべつメッセージ機能」を使って。

*3:これらには「朝鮮人」を侮蔑する言葉も交えていた。

毒オトナの条件・第26回「『俺は現実を知っている』アピール」

おはようございます。¡Buenos dias!

そろそろ現在のグループホームに住んでみて2ヶ月になろうとしている。

そのグループホームでの現状は今後おいおい綴るとして…

今回は「毒オトナの条件」第26回。
もう、このシリーズ連載は生涯のライフワークになりつつあるなあ…

「俺は現実を知っている」アピール

以前のシリーズで、「評論家」について綴った。

 

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今回はその手の「評論家」たちがよくやるアピールについて綴りたい。

あれは読売テレビの夕方ニュース「ten.」だったかなあ…

ちょうどあのとき「マイクロプラスチック」が話題になっていたときだった。

その番組でコメンテーターの「評論家」が、

「あのねえ、私は現実を踏まえたうえでものを語りますけどね…」

という文言で語り始めた。

それからは「単に環境に負荷がかかるからといって安易にプラスチックを規制しようというのではなく、ニッポンの技術力を持って地球環境と共生できるプラスチックの開発をすればいいじゃないか」などと語っていた。

要は「理想だけでものを語るなよ」ということらしい。

「俺は現実を知っている。お前らは理想に耽っている愚か者」という恫喝でしかない

このような「理想だけでものを語るな、現実も踏まえよ」という言葉は私の父親からもさんざん聞かされた。

しかし、「現実を知っている」そういうオトナたちの言葉は私には一種の「方便」にしか聞こえなかった。

以前から綴っている「毒オトナしぐさ」の一種「マウンティング」だとしか思えなかったのだ。

つまり、「現実を知らないで理想ばかり考えているおまえらより、現実の酸いも甘いも知っている俺の方が偉いんだぞ」という恫喝だということ。

他の毒オトナしぐさ同様、これも「下」にしか向かわない

そしてこの「俺は現実を知っている」アピールもまた、「下」にしか向かわない。

子ども、若者、そして「声を上げた社会的マイノリティ」…

実際、「排外主義者」「ヘイトクライム愛好家」たちが「日韓断交」「○○人をぶち殺せ」などとまさに「彼らなりの理想論」を掲げているのだが、こういう人たちに対して「理想論ばかり唱えるな。もっと現実を踏まえ、国際協調も考えなきゃ」とは絶対に言わない。
少なくとも私は聞いたことも見たこともない。

「理想ばかり考えるな、もっと現実も考えろ」
本当に嫌いな言葉だ。

それでは。

グループホームに住んでみた・第9回「やはり自炊できないのは痛い」

こんばんは。Buenas noches!

それにしても、前回綴った、

「(発達)障害は障がいではなく個性だ」

っていうやつ、いったい使われるようになったのはいつのことなんだろう。

おそらく、長野パラリンピック1998あたりなんだろうと思う。

この大会に出ている選手たち、よく言っていたんだよなあ…
「個性」という言葉を。
それ以前は「障がいがあっても働ける、スポーツできる」という言い方をよくしていたと記憶している。
私が幼少のころ通っていた「障がいを持った子供を抱える親の会」が運営する作業所によくこの言葉が載っていたから。

この辺はまた後日詳しく綴りたい。

今回は連載「グループホームに住んでみた」の第9回。

やはり自炊できないのは痛い…

シリーズの第1回目で、「料理は世話人の方が作ってくれる。一方で自分たちで自炊することはできない」と綴った。
このことを友人に話したら「えっ?グループホームって入居者が世話人と一緒に食事作ったりするんでしょう?」とびっくりされた。

たとえばこちらのグループホームでは入居者も一緒に食事を作っているし。

www.atago.or.jp

しかし、私たちのグループホームでは、「訳あり」の入居者が多く、それこそ「情緒不安定」な状態で火や包丁を扱ったりし、なにか「事件」でも起こしたらやばい、ということで「自炊は禁止」となっているのである。*1

即席麺かシリアル食品くらいしかない…

しかも、世話人が料理を作ってくれるのは朝食と夕食だけ。
あいにく昼食は作ってくれない。

では、昼食はどうすればいいのか。

幸い、本グループホームでは、「電気ケトル*2」がある。
それでカップラーメンやカップ焼きそばを作って食べることができる。

あと、冷蔵庫があるのでそこに牛乳や飲むヨーグルトを買っておき、コーンフレークやグラノラなど「シリアル食品」を食べることも可能。

これくらいしか選択肢がないんだよなあ…

これらが嫌ならスーパーなどで総菜やお弁当を買ってくるか、外食をするしかない。

しかし、これだとお金がかかる…

おにぎりや袋ラーメンの調理すらできないのは本当にきついなあ…

あと、本グループホームの近況を

最後に近況をば。

以前綴った「肝っ玉かあさん」的な世話人の元締め。

 

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 最近、この方が長期休職をされた…

全幅の信頼を寄せていた方なんだけどなあ…

世話好きな一方でメンタル面はとても不安定な状況だったのかもしれない。

早期の回復を祈るしかない。

今回はここまで。

*1:あと、自炊した料理で食中毒になった場合、責任の所在があやふやになったり運営会社にとって頭が痛い状況になる可能性がある。

*2:小型の電気ポット。「T-falティファール)」のものが有名。

あーあ、「伝説のクリーチャーフェスティバル」で、「ベストセラー物書き」氏が言っちゃいけないことを言っちゃった。

こんばんは。¡Buenas noches!

前回に続き今回もNHKの「発達障害って何だろう」という名の「伝説のクリーチャーフェスティバル」について綴る。

昨日(10月31日)の「きょうの健康」、ゲストに「いま、会いにゆきます」の著者で知られるベストセラー物書き「市川拓司」氏が出演していた。

www.nhk.or.jp

むろん、この市川氏も「伝説のクリーチャー」である。

で、この伝説のクリーチャーは番組内で聞き捨てならない発言をした。

…「発達障害は個性」

市川「一般的な発達障害のイメージが『うまくものごとができない』『色んな問題を抱えている』というネガティブなイメージが強いと思うんですよね。しかし、その対局には僕のように、それを武器にして世界を舞台に活動できる人もいる。そういうポジティブなサンプルとして、みなさんに自分の姿をお見せできれば良い。という思いです。」 

(太字強調は引用者)

 もうね、あまりにも悔しくて涙が出たよ。

何度も綴るが、誰もがみんな「伝説のクリーチャー」になんてなれないんだよ。
「世界を舞台に活躍できる」どころか、「生きづらさ」ばかり抱えて苦しんでいる人の方が100万倍多いんだよ。

そしてこういう「伝説のクリーチャー」の例を持ち出して「毒オトナ」たちが伝説になれない発達障害当事者を虐待するんだよ。

 

sgtyamabuunyan2nd.hatenadiary.jp

 

その辺で、10月30日の「クローズアップ現代+」はよかったなあ。

www.nhk.or.jp

「HIKIKOMORIと発達障害」、ようやくこの二つをテーマにした放送をしてくれてうれし涙を流したよ。

そうなんだよ。発達障害持ちの多くはこの「平澤さん(仮名)」や、「小崎さん」のようにひたすら打ちひしがれて生きてきているんだよ。

ただ、これも「結局、就労がうまくいってゴールイン」で終わっているんだけどね…
多少の希望を見せないといけないのはよくわかるんだけどね。
「支援を受けての就労」すらうまくいかない人もいるから…

それにしても、「伝説のクリーチャー」「伝説のクリーチャー」と連呼していたら、「マジック:ザ・ギャザリング」を久々にやりたくなってきた…
部屋の中をカードだらけにしたくないからやるとすればゲームアプリ版の「アリーナ」かな?
でもこの手の「トレカゲーム(TCG)」で何か才能が開花するかなあと思っていたけれど、私はこちらの世界でもからっきしだったんだよね。

やっぱり「うまいものはうまい」「伝説のクリーチャーは伝説のクリーチャー、伝説でない人は伝説にはなれない」のである。

www.kirishima.co.jp

それではまた。

またNHKは「伝説のクリーチャーフェスティバル」を開催しているのか!?

こんばんは。¡Buenas noches!

今回はNHKの話。

NHKがまた、「発達障害って何だろう」という名前の「伝説のクリーチャーフェスティバル」を開催したようだ。

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www.nhk.or.jp

たとえば、「所さん!大変ですよ」では、「発達障害持ちのすごい奴」を取り上げるらしい。

www4.nhk.or.jp

まじでいい加減にしてくれ…

こうやって「伝説のクリーチャー」を並べることで、「何の能力もない発達障害持ち」のことを考えない企画なんてくそくらえだわ。

(↑実家にあった「伝説のクリーチャー(兵隊カード)」、「ボロスの大天使、ラジア」。2005年に発売されたマジック:ザ・ギャザリング「ラヴニカ ギルドの都」のカード。)

こういうのって、これと一緒なんだよな。
「異才発掘プロジェクト」

rocket.tokyo こういうのって「伝説」になれなかった人たちは「ポイ」されるんだよなあ…
プロスポーツと同じで。

そんな中で、こんな記事もあった。

www3.nhk.or.jp

こういうのこそ伝えるべき「発達障害の実態」であり、発達障害持ちに向けた情報として必要なものなんだと思う。
「HIKIKOMORI」はじめ、社会にうまく対応できない人がほとんどなんだからさ。

発達障害持ちの誰もが「伝説のクリーチャー」になんてなれないのだから。

なお、本日夜10時の「クローズアップ現代+」で具体的な内容が放送される。

それではまた。

毒オトナの条件・第25回「ホワットアバウティズム―じゃあこの問題はどうなんだよ!?」

こんにちは。¡Hola amigos!

今回も前回に引き続き、「毒オトナしぐさ」を指摘する言葉の紹介である。

今回は「ホワットアバウティズム(What about-ism)」。

ホワットアバウティズム―じゃあこの問題はどうなんだよ!?

「What about…」とは、「…はどうなるのか」といった意味である。

What aboutの意味・使い方・読み方 | Weblio英和辞書

これはたびたび「毒オトナしぐさ」として用いられてきた。

代表は「煙草嫌いに対して『自動車の排ガスはどうなんだ』」

古くは、あるいは代表的なケースでは、

「煙草嫌い(嫌煙権の主張)に対して『じゃあ自動車の排ガスはどうなんだ?』と揶揄する」

ことがあげられる。

「排ガスだけじゃないぞ。毎年『交通事故』で万単位の死者まで出ている。お前たちはこういう問題を無視してたかが煙草に対して非難の声を浴びせるのか」

なんていう声もあった。

こんな言葉、「当事者目線(この場合は煙草嫌い)」を持っていたら絶対出てこない台詞である。
煙草嫌いたちは「副流煙が苦手」などということはもちろんのこと、私のように「煙草および煙草好きという存在自体にトラウマを抱いている」人などもいる。

 

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しまいには

  • 煙草が嫌いなら山へ行け、田舎へ行け
  • ニッポンの煙草容認社会が嫌なら日本から出ていけばいいじゃないか

とまで言われる…

 

「下」が声を上げると飛んでくる「ホワットアバウティズム」。結局は対象を黙らせたいだけ

本ブログでは何回か、「#KuToo」署名運動の「石川優実」氏について綴った。

 

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これに対しても、

  • 男性の「スーツにネクタイ姿」については何も言わないのか*1
  • ヒール靴が好きな人は無視か

などの「声」がぶつけられた。

石川氏にこういう「声」を送る人たちは決して、

  • だったら俺たちの力で『スーツにネクタイ』解放運動をすすめていこう
  • ヒール靴だとかスニーカーだとかいちいち職場で指定されない社会にしていこう

などとは絶対に考えない。

単に石川氏に「石」をぶつけたいだけ。
マウンティングをしたいだけ。
「下」が社会に異議を唱えることが許せないだけ。

最後に、「ホワットアバウティズム」の本質を突いたツイートを紹介したい。

 これもまた、前回綴った「毒オトナしぐさの命名言語化」といえる。

そんじゃまた。

*1:私も「スーツにネクタイ姿」は全然駄目。せいぜい「ワイシャツにスラックス」が限界。

毒オトナの条件・第24回「スラット・シェイミング」

こんばんは。¡Buenas noches!

最近、なんだか疲れが取れない…
今日は帰宅してからしばらく寝てたなあ…

今回はシリーズ連載「毒オトナの条件」の第24回。

スラット・シェイミング

この前、「最近の毒オトナの生態」として、「石川優実」氏の「#Kutoo署名運動」について綴った。

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 このたび、石川氏が英国テレビ局BBCの「今年度の100人の女性」に選ばれた。

www.huffingtonpost.jp

女子サッカー選手の「ミーガン・ラピノー」氏*1などと並んでの選出はすごいなあと思った。

以前の記事で私はこう綴っている。

 

過去に「セックスアピールアイドル(グラビアモデル)」として活動していたことに対し「さんざん女を武器にしてきたくせに」。

毒オトナの条件・第17回「最近の毒オトナの生態三題」 - ぶた猫ぶーにゃんの社会的マイノリティ研究所

 最近、この「さんざん女を武器にしてきたくせに」などと過去に「性欲を掻き立てるコンテンツに携わってきたこと」をあげつらう攻撃方法に名前があることを知った。

それが「スラット・シェイミング(Slut Shaming)」

グラビア女優(グラビアモデル)には人権はないの?

この間、石川氏にまつわる過去記事をツイッタータイムラインで見つけた。

www.businessinsider.jp

スラットは「尻軽女」などと訳されることが多く、スラット・シェイミングとは、いわゆる“性的に奔放な”女性を非難することだ。石川さんのようなグラビアやヌードの仕事をする女性やセックスワーカーへの蔑視、性被害にあった女性を露出度の高い服装だったからだと批判することなどを言う。

記事にはこういう解説があった。

グラビアモデルにも、性労働者(セックスワーカー)にも、人権があることは当たり前である。

しかし、特にここニッポンでは人権意識が希薄であり、特に女性などの「下」、あるいは「左」とされた人々が声を上げようとするとたちまち毒オトナたちからの「クソリプ」が飛んでくる。

「毒オトナしぐさ」に命名し、言語化することは大きな武器

私が「スラット・シェイミング」という言葉を知って思ったこと。

それは、「毒オトナしぐさ」に何らかの命名をするということが、毒オトナに苦しめられている人たちにとって大きな武器になるということ。

以前綴った「マウンティング」「トーンポリシング」もそうだ。

 

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本当に毒オトナたちには「言葉」が通じない。

たとえば最近の台風災害について、「民主党が『事業仕分け』で『スーパー堤防』を切り捨てたせいだ」と吠えてみたり、また神戸市の学校教員が虐待を受けていた事件について「日教組に守られているからああいう事件に対処できないんだ」などと吠えてみたり。

ステレオタイプでものを語り、たとえ理詰めで反論しても受け付けない。

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こちらの記事でこういう一文を見つけた。

maga9.jp

 そうして今、私たちの前に広がっているのは、たとえそれがフェイクだとわかっていても、「見たいものしか見たくない。信じたいものしか信じない」という「決意」の前に、「真実」は無力だという事実だったりもする。

 データや根拠を示せばいいと楽観的に信じていたけれど、今やそれすら無意味になっているのを感じる。最近、精神科医香山リカさんがTwitterで徴用工の話を書いたことをご存知だろうか。香山氏の亡き父親が過去、徴用工が虐待されているのを見たという話だ。そのTweetに対して「嘘つき」などのコメントが押し寄せた。「証拠を出せ」という人に香山氏が徴用工についての本を紹介したところ、「本は証拠として弱い」「時間を有意義に使いたいから読まない」という反応だったという。

 そういう空気の中で、丁寧な調査報道とか、真実を探るルポルタージュとかがどんどん無力化されているような気がする。言葉は軽くなり、一方では暴走し、AIにディープラーニングをさせればヒトラーを礼賛するような世界で、何をどうしてどうやったら今の異常さを伝えられるのか、もはや途方に暮れている。

 

 そういう毒オトナたちの生態に対し、私たちは「これはマウンティングだよ」「うわあ…これはトーンポリシングですねー」「お前のやっていることはスラット・シェイミングというんだよ」と一言ぶつけてあげるのが一番最善なんだと思う、少なくともこの時代では。

それではまた。

*1:この方も日本プロ野球に在籍するある選手から「クソリプ」を飛ばされたんだよなあ…「ラピノー サファテ」で検索してみて下さい。